やっぱりひざか…ウッズが苦しんでいる

[ 2008年6月14日 06:00 ]

ちょっとお疲れ気味?のウッズ

 USPGAツアー第108回全米オープン第1日は12日、米カリフォルニア州サンディエゴのトーリーパインズGC南C(7643ヤード、パー71)で始まった。約2カ月ぶりの復帰戦に臨んだタイガー・ウッズ(32=米国)は1オーバーの72で首位と4打差の19位スタートとなった。ダブルボギーを2つ叩き、4月に左ひざを手術した影響も感じさせた。今田竜二(31=フリー)と谷口徹(40=同)は3オーバーの49位。片山晋呉(35=神奈川クリニック)は6オーバーの100位と出遅れた。

 ウッズと言えども約2カ月のブランクは大きかった。最終18番パー5。ピン手前8メートルに2オンしながら3パットのパー。このホールでバーディーを奪い、スコアをイーブンに戻した同組のミケルソンとは対照的にチャンスを逸し、復帰初ラウンドはオーバーパー。肩で大きく息をついた。
 「スタートで6打も費して試合勘を取り戻せたよ」。精いっぱいのジョークで振り返った1番パー4から、いつもと違っていた。同組の2人と違い、自信を持って1Wを手にしたティーショットを左に曲げ、第2打はラフからフェアウエーに戻すだけ。アプローチもグリーンの奥にこぼし、ダブルボギーを叩いた。4、8、9番とバーディーを奪って盛り返したが、14番で2つ目のダブルボギー。最後まで流れをつかめなかった。
 手術後初めて18ホールを歩いて回った。パットのラインを読む時は左ひざをかばいながらしゃがみ、18番でティーショットを放った後は顔を少しゆがめた。本人も「18ホール歩けたってことは、もうカートに乗る必要はないね。痛みがあったけど、やるしかなかった」と自ちょう気味に話すほど。それでも過去2勝と、メジャー4戦のうち最も勝利数が少ない全米オープンだからこそ、出場を決めた。試合後はアイシングなどが必要だが「痛みは想定した範囲内だ」と強気だった。
 過去の2勝はいずれも初日に60台をマークし、逃げ切った。メジャー13勝のうち、初日がオーバーパーで勝ったのは2回しかない。それでも首位とは4打差。残り3日間、左ひざに不安を抱えながらもウッズのやることに変わりはない。

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2008年6月14日のニュース