タイガー桃子だ!猛チャージ1差2位

[ 2008年6月14日 06:00 ]

桃色の花が、桃子を後押し

 女子ゴルフツアーのサントリー・レディース第2日は13日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6457ヤード、パー72)で行われた。今季国内ツアー2試合目の上田桃子(21=ソニー)は3バーディー、ノーボギーの69で回り、通算5アンダー、139で首位に1打差の2位に浮上した。首位でスタートした横峯さくら(22=エプソン)は73で2位に後退。69をマークした大山志保(31=オンワード樫山)が通算6アンダー、138で単独首位に立った。

【第2R成績 第1R成績】

 本命がやはり来た。上田はスタートの1番、残り86ヤードの2打目をSWでピンまで2・5メートルに寄せてバーディーを奪うと、続く2番でも3メートルにつけて連続バーディー。5番でも2メートルのバーディーパットを沈めた。その後バーディーはなかったが、ボギーもなく、危なげないゴルフで首位の大山に1打差に迫った。「ノーボギーがいかに大事か分かった。こういうプレーを続ければ疲れもないから、あした、あさってにつながる」と納得の表情を見せた。
 世界最高峰の舞台が刺激になった。10日に帰国したばかりで時差ぼけが抜けず、この日は朝5時すぎに目が覚めた。テレビをつけると、全米オープンの中継が始まったところ。ウッズの体のぶれないショット、ミケルソンのひじの位置も参考になったが、最も心を奪われたのは「タイガーが難しいパーパットを決めたところを見て、自分も粘れるゴルフがしたいなと思った」というパットの重要性だった。
 気持ちを高めた上田はラウンド前にパットを入念に練習。2本のティーの間にボールを置いて打つことを繰り返した。賞金女王となった昨年、男子のS・K・ホから教わった練習法だが、ヘッドの軌道が安定したことで、ボールのシンをとらえる感覚をつかむことができた。「パターのストロークは、きのうより良かった。リズムも良くて、ラインのイメージもあった」。ノーボギーが示すように効果はてきめんだった。
 前日まで悩んでいたパットへの不安は消えた。「この試合は結果にこだわりたい」と帰国即優勝を掲げる上田に死角はなくなった。

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2008年6月14日のニュース