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町田7年目GK福井光輝が緊急J1デビューでチーム救う 退場の谷から感謝され「こちらこそありがとう」

[ 2024年4月7日 21:42 ]

明治安田J1第7節   町田1―0川崎F ( 2024年4月7日    Uvanceとどろき )

<川崎F・町田>後半途中出場の町田GK・福井(撮影・村上 大輔)
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 町田で大卒7年目の生え抜きGK福井光輝(28)が突然訪れたJ1デビュー戦でチームの危機を救い、前節初黒星の町田に大きな勝利をもたらした。

 1点リードで迎えた後半26分、カウンターで抜け出した川崎FのFW小林悠にGK谷晃生がペナルティーエリア外で接触し、得点機会を阻止したとの判定で一発退場。黒田剛監督は直後に3人一斉交代を指示し、福井が自身初めてとなるJ1のピッチに入った。

 「シンプルに最初は緊張した。ただ自分のやってきたことを信じて、準備したものを出せればいいと思っていた」。守備ラインと声を掛け合いながら、攻勢を強めた川崎Fに決定機を許さなかった。後半アディショナルタイムには、MF瀬古樹のミドルやDF佐々木旭の左クロスを確実にキャッチ。アディショナルタイムを含む約24分を無失点でしのぎ「結果的にゼロで終えられてホッとしている」と胸をなで下ろした。

 勝利の瞬間には今季先にJ1デビューし、同じタイミングで途中出場したDF奥山政幸が真っ先に福井の元へ。「僕が新卒の時からずっと一緒で、常に一緒に出られたらいいねと言っていた」という2人が抱き合って勝利を喜んだ。

 福井はJ2の計6シーズンで127試合に出場し、昨季J1初昇格決定の瞬間もピッチで迎えた。しかしJ1初参戦の今季は、新加入の谷が全試合でフル出場中だった。福井はそのライバルについて「晃生がありがとうと言ってくれた。でもいつも晃生がチームを救っているし、日頃見せているパフォーマンスに刺激されていて、こちらがありがとうという気持ち」と感謝していた。

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