×

北九州 柱谷哲二新監督が決意表明「苦しい状況を打開するために来た」

[ 2018年6月21日 18:21 ]

練習後に会見するJ3北九州の柱谷哲二新監督
Photo By スポニチ

 J3北九州の新監督に就任した柱谷哲二監督(53)が21日、練習後に会見し「苦しい状況を打開するために来た。やってやるぞ、という気持ち」と力強く決意を述べた。

 今季、最下位に沈む北九州は森下仁之前監督を17日に解任。佐野達強化育成本部長が、現役時代に日産自動車や日本代表で共に戦い「闘将」と呼ばれた柱谷氏に、チームの再建を託した。

 オファーを受けた柱谷新監督は、「いきなり優勝しろとは言われなかったしきれいなパスサッカーをしろでもなくて、ハートの見えるサッカーを、ということを言われた。メンタルを変えることは自分にもできるので引き受けた」。最下位に沈むチームに関しては「みんな頭が良いし上手い。どこよりも上手い。そこが強み」と話し、「試合のビデオやきょうも実際に練習でゲームを見て、メンタルの部分を変える必要があると思った」と問題点を指摘。「苦しくなると追うのをやめている。苦しい時こそもっと出て行かないといけない。下手でもその頑張りがあれば上に行ける。メンタルがあまりにも弱い。勝者のメンタリティーを植え付けないといけない」と話し「勇気を持ってもう一歩を踏み出せば違う世界が見える」とチームのポテンシャルに期待を寄せた。

 また、北九州は兄・幸一氏(57)が2013年から2016年まで指揮を執ったチームでもある。日本代表経験者で元Jリーガーの兄弟が同一チームの監督となるのはJリーグ初で「複雑」と苦笑いを浮かべるも、「兄は頑張れと言ってくれた」と笑顔。「顔や声は似てるが、性格は似ていないので、僕自身の色が出せれば」と力をこめていた。

 現在務めている花巻東高サッカー部のテクニカルアドバイザーは今後も継続。「快く送り出してくれて感謝」と話し「だからこそ、ここで良い仕事をしたい」と話し「勝つというメンタルを持ち、90分戦えるフィジカルとメンタルを持った選手を優先していく」と巻き返しへ決意をにじませた。

 佐野本部長は「技術も力もあるが恵まれた環境で甘えがある。柱谷監督の戦うメンタルをチームに注入していただきたい」と期待。残り19試合。“闘将”の魂でチームは生まれ変わるのか、注目だ。

続きを表示

2018年6月21日のニュース