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サウジ協会 代表選手の黙とう不参加を謝罪「心から哀悼の意を表する」

[ 2017年6月9日 16:36 ]

 8日にオーストラリア・アデレードで行われたW杯アジア最終予選B組オーストラリア―サウジアラビア戦で、サウジアラビア代表選手が黙とうに参加しなかったことについて、サウジアラビア協会が謝罪した。

 9日に同協会公式サイトに文書を掲載。「選手が正式に黙とうに参加しなかったことについて、深い遺憾の意と無条件の謝罪を表したい」と陳謝した上で「選手には、犠牲者への哀悼に敬意を払わない意図や、犠牲者と、その家族、友人を怒らせる意図はなかった」と弁明。「サウジアラビア協会は、テロや過激主義のすべての行為を非難し、すべての犠牲者の家族に心から哀悼の意を表する」と表明した。

 3日に英ロンドンの中心部ロンドン橋などでテロ事件が発生。亡くなった2人のオーストラリア人を含む犠牲者に対し、試合前に1分間の黙とうがささげられた。オーストラリア代表選手はセンターサークル付近に一列に並んで肩を組んで黙とう。一方のサウジアラビア代表選手は集まらず各自がピッチに散らばっていた。黙とうを拒否したように見えた行動に、ネットを中心に非難の声が上がっていた。オーストラリア協会によると、事前に黙とうの実施について説明した際に、サウジアラビア代表側からセレモニー実施について合意は得たものの、サウジアラビアには黙とうの文化がないため参加しないという返事があったという。

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2017年6月9日のニュース