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乾がバルサから2発!!世界驚かせた、日本人史上初ゴール

[ 2017年5月23日 05:30 ]

リーガ・エスパニョーラ最終節   エイバル2―4バルセロナ ( 2017年5月21日 )

<エイバル・バルセロナ>得点し、チームメートに祝福される乾(上)
Photo By ゲッティ=共同

 その瞬間、カンプノウが静まりかえった。前半7分、右からのクロスに乾がダイレクトに左足で合わせ、シュートはクロスバーに当たってゴールラインを割った。4月1日のビジャレアル戦以来9戦ぶりの今季2点目で常勝軍団から先制すると、後半16分にも右サイドからのボールに反応してペナルティーエリア内に進入。左足のハーフボレーでGKテア・シュテーゲンの頭上を射抜いた。日本人選手がバルセロナ戦でゴールを挙げるのは史上初。しかも、舞台は敵地だった。「歓声がないので実感がなかったが、シーズン最後にこうして2点取れたことは凄くうれしいし、一生忘れられない。思い出に残ること」と感慨に浸った。

 リーグ優勝には勝利が絶対条件の相手に2点のリードを奪い、逆転優勝を信じて集まったバルセロナサポーターは騒然。火が付いたバルセロナがその後4得点を奪い、結局、チームは逆転負けした。「悔しいし、ゴール以外で何かできたわけではない」と振り返ったが、憧れのクラブを相手に強烈なインパクトを残した。スペインリーグ2季目で通算6得点とし、大久保嘉人がマジョルカ時代にマークした通算5得点を更新。同リーグでの日本人最多得点記録を打ち立てた。地元紙の採点も高評価。マルカ紙は乾に3点満点を与えた。満点はエイバルのGKジョエル、バルセロナのFWネイマールと並ぶ最高評価で、メッシやスアレスの2点を上回った。

 日本代表選手も歴史的快挙を祝福した。レスターのFW岡崎は自身のツイッターで「負けたけど、今後日本人としてあるかどうかも分からないことをした。サッカー小僧が伝説を残したと思う。興奮が冷めない」と絶賛した。乾の活躍は、W杯アジア最終予選を戦う日本代表のハリルホジッチ監督にも届いたはず。15年3月31日の親善試合ウズベキスタン戦以来遠ざかる代表復帰へ、この上ないアピールとなった。

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2017年5月23日のニュース