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【中田浩二の視点】効果的だった“変幻システム” 守備は修正必要

[ 2017年3月25日 08:53 ]

W杯アジア最終予選B組   日本2―0UAE ( 2017年3月23日    アルアイン )

<日本・UAE>後半、ボールを競り合う山口(右)
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 ポイントはシステムを少し変えたことだろう。守る時は従来の4―2―3―1、攻める時は山口をアンカーにした4―3―3にした効果が出た。失点の危険性が高いペナルティーエリア前で相手の選手の動きを限定でき、相手の攻撃の中心O・アブドゥルラフマンが下がらないとボールが持てない状態にした。今野の持ち味も出た。相手からボールを奪う屈指の守備力に加え、攻撃時は前に出てこぼれ球を拾うなど試合の流れを読むのがうまい。2点目も読みの良さを生かしていい位置にいた。

 気になったのは前半途中でUAEにパスを回される時間帯が続いたこと。守備ラインが下がったままになり、中盤にスペースができたため、相手に自由にパスを回され、縦パスを入れられた。失点はしなかったが、吉田あたりがもっと指示してコントロールするように修正しないといけない。タイはUAEのように前に出てこないので、同じ戦い方はできない。大迫のコンディションにもよるが、同じメンバーでいくなら、このシステムを固めていく方がいいだろう。(元日本代表DF)

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2017年3月25日のニュース