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青森山田また高橋!3戦連発で全国7号 鹿島10番・柴崎超える

[ 2017年1月6日 05:30 ]

第95回全国高校サッカー選手権準々決勝   青森山田(青森)3―1正智深谷(埼玉) ( 2017年1月5日    等々力 )

<青森山田・正智深谷>チーム2点目を決めた高橋は応援席に向かって手を上げる
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 青森山田が悲願の初優勝へ2年連続の4強入りを決めた。立役者はJ2千葉入りが内定しているMF高橋だ。エースナンバーを背負う高橋は1得点1アシストの活躍。「今まで(チームには)偉大な10番がいたけど、その選手たちも選手権は獲れていない」。昨季鹿島で2冠に輝き、クラブW杯決勝で2点を挙げ世界的に注目を浴びた柴崎でさえも09年大会は準優勝。“柴崎超え”を果たし、チームの歴史に名を刻むことを誓った。

 最初の見せ場は0―0の前半13分。「中に2枚いたのでどっちかに合えば」と、右サイドのタッチライン際から右クロスでFW鳴海の今大会4得点目をお膳立て。後半13分には左サイドのロングスローから三国がニアで頭でそらしたボールを、左足でゴールに叩き込んだ。今大会3試合連続3点目。これで全国高校選手権の通算ゴール数を7とし、前回大会まで5点だった青森山田の歴代最多得点(99〜00年、ジュニーニョ)をさらに更新した。

 今季はクラブチームも参加した高円宮杯U―18チャンピオンシップを制しているが、広島を破った決勝の舞台は埼スタだった。それだけに埼玉切符をつかんだ5日、高橋は「縁起は良い」と話す。昨年は準決勝で敗退。「去年の悔しさを知っている。去年を経験した選手がチームを鼓舞してきた」。その目は既に7日の東海大仰星戦を見据えていた。

 後半33分に県予選を含め大会初失点を喫し、掲げていた「無失点優勝」の目標はついえた。チームの失点は実に11月27日のプレミアリーグ・鹿島戦以来。それでも黒田監督は「無失点優勝を掲げる中、良い教訓、良い刺激になった」とプラスに捉えた。「得点を取ることが自分の武器」と語る高橋を中心に、青森山田は勝ってかぶとの緒を締めた。悲願の頂点へ死角は見当たらない。

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