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レアル36戦不敗!ジダン監督“神采配”リーグ戦温存の3人が活躍

[ 2016年12月16日 05:30 ]

クラブW杯準決勝   Rマドリード2―0アメリカ ( 2016年12月18日    横浜 )

<Rマドリード・アメリカ・>先制ゴールを決めたベンゼマ(右)を祝福するジダン監督
Photo By スポニチ

 試合後の会見場で元フランス代表のスター指揮官は微笑を浮かべ、穏やかに語った。「前半はリズムをつかめず難しかったが、後半は良くなって、チャンスはつくった。最後にクリスティアーノ(・ロナウド)が決めてくれたし、ハッピーだし満足している」。ジダン監督はエースのダメ押し弾を称えた。

 指揮官の“本気の采配”が実を結んだ。来日前、最後の試合となった10日の国内リーグ・ラコルニャ戦は、C・ロナウド、ベンゼマ、モドリッチをベンチ外とした。「長旅、時差があって調整が難しい」というクラブW杯に向けて温存した3人が活躍したのは、決して偶然ではなかった。ケガのFWベイル、DFセルヒオ・ラモスを除いて現時点のベスト布陣で臨み、ベンゼマは先制点を挙げた。後半27分から投入したハメス・ロドリゲスのアシストで、C・ロナウドが後半終了間際に得点。モドリッチは先制点の起点となって、この試合のMVPに選ばれた。

 昨年1月に就任し、ベニテス前監督と関係悪化が伝えられた銀河系軍団を立て直した。「私は選手と近い存在でなければならない」と選手との対話路線とカリスマ性でスター選手を掌握。「チーム内で最高の選手たち」と絶賛するベンゼマ、ベイル、C・ロナウドの3トップ「BBC」の力を引き出すカウンター戦術を駆使し、半年後に欧州CLを制覇に導いた。就任後、公式戦での敗戦はわずか2敗。4月から続くクラブの無敗記録は36まで伸びた。

 前日に鹿島がAナシオナルを破った準決勝はチェック済み。チームと選手の印象を聞かれると「試合の流れを追っただけ。どの選手というのはない」と明言は避けながらも「日本のチームはホームなので頑張ると思う」と警戒を口にした。前身のトヨタ杯を含め選手、監督でクラブ世界一になれば史上4人目で、Rマドリードとしては初の快挙。「勝ちたい。トロフィーを持ち帰りたい」と指揮官として欧州CLに続くビッグタイトル獲得を見据えた。

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2016年12月16日のニュース