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中田浩二氏 サウジ戦かく戦え 効果的なサイド攻撃…原口ドリブルに期待

[ 2016年11月15日 10:54 ]

W杯アジア最終予選B組 ( 2016年11月15日    埼玉 )

ハリルホジッチ監督(奥)が見つめるなか、サウジアラビア戦に向け調整する原口

 サウジアラビアはW杯予選が始まった直後はチームにまとまりがなかったが、試合を重ねるごとに良くなってきた。4―2―3―1で、後ろでブロックをつくって守るのではなく前からプレスをかけてボールを取りにくる。

 3―0で勝利した10月のUAE戦では、その形からショートカウンターでいい形をつくっていた。背番号18のアビド、8のシェハリ、17のジャサムの中盤3人がドリブルで仕掛け、ここにボランチで7番のS・ファラジが絡んで攻めてくる。日本は守る時にラインを下げるとゴール近くでPKやFKを取られる危険性があるので、高めに守備ラインを保ってゴールに近づけないようにすることだ。不用意に横パスをカットされるとカウンターで一気に攻められるので、しっかりリスクマネジメントしなければならない。

 日本が攻める時は、サイドが鍵となる。サウジアラビアの守備は全体的に戻りが遅く、CBは正面からのボールははね返すが、横からのクロスにはボールを見る傾向があってもろい。プレスさえかわせばチャンスはつくれるし、オーストラリアが2点取ったのもサイドからだった。日本はまともに真ん中から行くのではなく、左からなら原口のドリブルなどで崩していけばいい形がつくれると思う。 (元日本代表DF)

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2016年11月15日のニュース