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川崎F 首位陥落…大久保一発退場…憲剛「冷静さが欠けていた」

[ 2016年9月18日 05:30 ]

<大宮・川崎F>前半、川崎F・大久保(中)が横谷(下)を倒し退場に…

明治安田生命 J1第2S第12節 川崎F2―3大宮

(9月17日 熊谷陸)
 勝てば年間勝ち点で3位以内が確定し、初のチャンピオンシップ出場が決定するはずだった大一番。川崎Fはエースの退場が響いて競り負けた。

 前半36分、右CKから逆サイドでこぼれ球を狙った大久保が大宮のMF家長のファウルで転倒。倒れたまま家長の足を引っ掛けようとした大久保が起き上がると、これを見ていた相手MF横谷に背中を押されて再び倒された。そして今度は起き上がりながら大久保が横谷の腹部に頭突き。エースが主審の目の前で報復行為に出て一発退場となった。15年10月24日の横浜戦以来、12度目の退場でストイコビッチのJ1リーグ最多記録にあと1と迫り、敗戦を招いた。

 「今日はない」と取材に応じなかった大久保だが、関係者に「(反スポーツ的な行為を)やってしまったのは悪いが、その前のプレーで(相手の挑発を)止めてほしかった。それに映像を見てもらえば分かるが、頭は相手に当たっていない」と漏らしたという。最近は若い頃のやんちゃなイメージは影を潜め、退場の回数は激減。挑発に乗ることも少なかったが、この日は試合後もあいさつの際に両チームの選手が小競り合いをするなど後味の悪い試合となった。

 中村は「自滅というか1人減るとどれだけ大変か、嘉人(大久保)も自覚していると思う。冷静さが欠けていたという一言につきる。今日に限って挑発に乗ったのは不思議」と話し、風間監督は「試合を(大久保の退場が)壊してしまった。もう少し冷静にサッカーをしなければ」と嘆いた。

 10人となって先制を許しながら一度は2―1と逆転。しかし、終盤に運動量が落ちて再逆転を許し、チャンピオンシップ確定どころかステージ3位に落ちた。次節25日の横浜戦は大久保に加えてエドゥアルド・ネットも警告累積で出場停止。川崎Fの真価が問われる。

 ≪ピクシーに続くJ1ワースト2位≫大久保(川崎F)が前半36分にレッドカードで一発退場。大久保の退場は昨年10月24日・横浜戦以来、J1リーグ通算12度目。12度は歴代ワースト2位で、最多のストイコビッチ(名古屋)の13度にあと1回に迫った。ただし、大久保はプロ10年目までに退場11回とハイペースだったが、11年目から今季までの6年間では今回が2回目と大幅に減少している。

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2016年9月18日のニュース