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浅野、決意のスピーチ「もっともっと成長して、笑顔を届けられる選手に」

[ 2016年7月17日 21:55 ]

<広島・横浜>前半、横浜・中村俊輔(右)が阻止する中、パスを出す広島・浅野

明治安田生命J1第2S第4節 広島2―2横浜

(7月17日 Eスタ)
 リオデジャネイロ五輪代表で、英プレミアリーグの強豪アーセナルへ完全移籍するFW浅野拓磨(21)が17日、広島でのラストマッチに臨んだ。

 浅野はノーゴールに終わり、チームも2―2で引き分けて3戦勝ちなしとなったが、試合後に行われた壮行セレモニーでは涙をこらえながら懸命にスピーチ。新天地での活躍をサポーターに誓った。壮行セレモニーでのスピーチ(要約)は以下の通り。

 まずは、きょう、この場にこんなにたくさんの人が応援に来てくれたこと、本当にありがとうございます。

 僕はまだ広島に来て、何も成し遂げることはできていません。広島に来て、高校卒業とともにプロサッカー選手になり、3年半が経ちましたが、その3年半では色々な経験をこの広島でさせていただきました。決して楽な、楽しいことばかりではありませんでした。苦しいこと、悔しいことの方が本当に多くて、そんな時、僕を支えてくれたのが、ファン・サポーターの皆さん、すべての人、何より家族の存在が僕を支えてくれました。僕はそんなすぺての人に本当に感謝しています。その感謝の気持ちをまた新しい地でプレーとして表せるように、今まで通り、目の前のことに対して100%で頑張りたいと思います。

 広島を去るということになって、僕にとって広島という街、サンフレッチェ広島というチーム、広島のファン・サポーター、そのすべてがこんなに大きなものかというのを感じました。三重県から来て、僕の地元は三重県ですが、それに負けないぐらいの大好きな気持ちがこの広島にはあります。いつでも熱く、いつでも温かく、そして優しいファン・サポーターの皆さんとともに戦えた3年半は誇りに思っています。この誇りを持って、新しい地に挑戦してきたいと思います。

 広島を去って、これからサンフレッチェ広島の選手ではなくなりますが、いつまでもサンフレッチェ広島の一人のファンとして、このチームを応援したいと思いますし、皆さんもサンフレッチェ広島をいつまでも温かく、優しく、そして熱く、ともに戦ってください。僕は100%で頑張って、そしてまた、皆さんに成長した姿を見せられるように全力で頑張りたいと思うので、心のどこかで応援していただけると幸いです。

 最後の試合も皆さんに笑顔を届けることができなかったですが、これからもっともっと成長して、たくましい姿を皆さんに見せて、笑顔を届けられる選手になりたいと思いますし、また、皆さんと広島の紫のユニホームを着てプレーできることを1つの楽しみにしながら頑張りたいと思います。3年半、本当にありがとうございました。

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2016年7月17日のニュース