これぞカテナチオ！イタリア　２―０完封でベルギー撃破

ベルギー戦で先制ゴールを決め喜ぶイタリア代表ＭＦジャッケリーニ（中央）（ＡＰ）

欧州選手権１次リーグＥ組 イタリア２―０ベルギー

（6月13日 リヨン）
　欧州選手権１次リーグＥ組のイタリアはＦＩＦＡランク２位のベルギーとの初戦を２―０で競り勝った。前半３２分にＭＦエマヌエレ・ジャッケリーニ（３１＝ボローニャ）が代表では１３年以来のゴールを挙げて先制。中盤の主力を故障で欠く中、伝統の堅守とカウンターが機能した。同組のスウェーデンはオウンゴールで同点に追いつき、アイルランドと１―１。また、Ｄ組ではスペインが後半４２分のＤＦジェラール・ピケ（２９＝バルセロナ）のヘディング弾でチェコに１―０で勝ち、３連覇へ白星発進した。

　タレント軍団を退け、低い下馬評を覆した。フェライニやアザールら屈指の実力者を擁する敵に対し、マルキジオ、ベラッティら中盤の主力を欠いたイタリア。穴を埋めるべく、本来のウイングではなくインサイドＭＦで起用されたジャッケリーニが結果を残した。

　前半３２分、ボヌッチからのロングフィードを「完璧」なトラップで足元に収め、ＧＫとの１対１から先制。「この大会で守備は最強だと思う。ベルギーは個々の力では上だったが、自分たちは堅実だった」と充実の汗を拭った。

　後半ロスタイムにはペッレが加点。シュートは１１―１８で上回られるも、リーグ５連覇した３８歳のＧＫブッフォンと３バックのユベントス勢が中心となり、カテナチオ（イタリア代表の堅守の代名詞）で完封。白星発進へ導いた。