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ハリル監督 日本は世界の“3部” 昇格させる「自信ある」

[ 2016年1月1日 09:15 ]

幸運を射止める破魔矢を手にするハリルホジッチ監督

 18年W杯ロシア大会出場を目指す日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)がW杯アジア最終予選が始まる16年シーズンの課題や目標などを語った。インタビューに応じ、得点力アップへの鍵や理想のFW像に言及。FIFAランク53位の日本の現在値を世界の3部と位置づけ、在任中の“1部昇格(FIFAランク20位以内)”に意欲を見せた。

 「水を用意してください。正月ということでビールでもいいです。(日本代表スポンサーの)キリンですよ、キリン(笑い)」

 ――16年にスタートするW杯アジア最終予選に向けた課題は

 「仕留めるというところがより必要になる。相手が強くなればなるほど、少ないチャンスで得点を取ることができないといけない。その意味も含めてゴールゲッターを探さないといけないし、これが最も難しい仕事。フィジカル面では各選手が(1試合で)もう300~500メートル多く走ってほしい。リズムの変化を起こすスプリントの数と質を上げることも必要。筋力トレーニングで爆発的にスピードを上げないといけない」

 ――求めるFW像は

 「旧ユーゴスラビアにはたくさんの良いFWがいた。スコブラル(元クロアチア代表ヨシップ・スコブラル)を知ってますか?フランスリーグで(70~71年シーズンに)44得点した選手です。FWは生まれ持った才能が絶対に必要で、その後にトレーニングがある」

 ――アジアで指導する難しさは

 「日本と欧州の時差は8時間ある。我々のチームの先発の約半分が海外から移動しなければならず、日本に着いたときは既に疲労している。多くの選手は日本に着いて4、5日目の試合でぎりぎりの状態で戦っている。今のアジアのカレンダーのままいくと、ケガが起きる可能性が高くなる」

 ――日本食は

 「時々、サケ弁当を食べるし、レストランやスーパーで買って食べることもあるが、フランスのワインは欠かせない。日本にはないワインもフランスから持ってきている。味噌汁、うどん、そばなど日本のスープは大好き。箸も使えるようになってきた。努力をして適応しようとしている。納豆にもトライしたい」

 ――日本の現在値をどう考えているか

 「日本のFIFAランクは53位。20チームずつ分けると、1~20位が1部、21~40位が2部、41~60位が3部で、我々は世界の3部にいる。まず2部に上がることが目的で、いつかは上位20位以内に入りたい。強豪国と対戦してもコンプレックスを抱かないメンタル、勇気や勇敢さを見せてほしい。日本人の規律は素晴らしいし、十分な準備期間をもらえれば大きなことを成し遂げられる自信はある」

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2016年1月1日のニュース