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高麗人参、平壌建材…北朝鮮、W杯予選会場に異例広告 外資狙い?

[ 2015年6月21日 11:20 ]

 北朝鮮の平壌で16日行われたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選の試合で、会場に北朝鮮企業の広告看板が多数設置されていたことが21日までに分かった。北朝鮮企業が国際スポーツ競技に広告看板を出すのは異例。

 試合は北朝鮮―ウズベキスタン戦で、平壌の金日成競技場で行われた。朝鮮中央通信が配信した写真などによると、ゴールの裏や横に「開城高麗人参」「平壌建材工場」などと書かれた看板が並んでいるのが確認された。

 聯合ニュースによると、韓国の専門家は、外国人も目にするW杯予選に看板を出したのは外資誘致が目的と分析。自国企業間の競争を促す狙いもありそうだと指摘した。

 計画経済体制の北朝鮮では商業広告看板が極めて少ないが、聯合ニュースは、金正恩体制に入り市場経済の要素が広がり、対外経済政策にも変化が表れているとの見方を伝えた。(共同)

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2015年6月21日のニュース