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守田 痛恨ミスからG大阪に敗戦も「ピッチで必ずやり返す」

[ 2015年4月27日 05:30 ]

G大阪に敗れ、新潟GK守田(右)は悔しさいっぱいの表情を浮かべる

J1第1S第7節 新潟1―2G大阪

(4月26日 万博)
 新潟はアウェーでG大阪に1―2で敗れ、15位に後退した。後半3分にGK守田達弥(24)が、背後からFW宇佐美貴史(22)にボールを奪われるミスで失点。同22分にMFレオ・シルバ(29)のゴールで同点としたが、同39分に勝ち越された。ミスからの失点が続く今季。7連戦の過密日程の中、悪い流れは自ら断ち切るしかない。

 試合終了後、サポーターの前であいさつした時だった。GK守田は全員での一礼後、さらに深々と頭を下げて、しばらく顔を上げなかった。ピッチを去る守護神の背に、守田の応援歌が響く。1メートル91の男の目には、涙が浮かんでいた。

 0―0の後半3分だった。FKをキャッチした守田が、味方の上がりを待ってボールをフィードしようとした時だ。「向かい風だったので、(ボールを)置いて蹴ろうと思っていた。後ろの気配は感じていなかった」。背後にG大阪のFW宇佐美が残っていた。

 ボールを置いた瞬間に奪われ、先制ゴールを許した。「自分のミス。大事な試合でゲームを壊してしまった。チームのみんなとサポーターに申し訳ない」。柳下監督も「今季は、えっ?という失点をしている。GKとしてはやってはいけないこと」と話した。

 今季は開幕から、PKやクリアミス、マークの甘さ、オウンゴールなどの失点が続く。リーグ13失点はワースト2位で、チームは公式戦5戦連続勝ち星(3分け2敗)がない。柳下監督は「悪い流れを断ち切らないと」と話したが、呪われたようなミスの連鎖だけに、流れを止めれば、全てが変わる可能性もある。

 後半22分に、FW鈴木との見事なパス交換で同点ゴールを決めたMFレオは言う。「失点があったとしても、みんなでカバーしないと。自分たちは正しい道を歩んでいるから、苦しい時も頭を切り替えて、勝利への道を進みたい」

 中2日でホームFC東京戦が待っている。「失敗をやり返す舞台はピッチしかない。ピッチで必ずやり返したい」。大事なのは、ミスを恐れないこと。にじんだ視線の先の緑色を、守田は見据えた。

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2015年4月27日のニュース