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宇佐美 5戦連発!してやったり“頭脳的一撃”で5連勝に貢献

[ 2015年4月27日 05:30 ]

新潟戦でゴールを決めたG大阪FW宇佐美(左)は笑顔でハイタッチ

 “お返し弾”で5連勝を呼び込んだ。J1第1S第7節の残り1試合、G大阪―新潟戦が万博競技場であり、G大阪がFW宇佐美貴史(22)のリーグ戦5試合連続ゴールの活躍などで2―1の勝利。12日の清水戦で味わったまさかの失点シーンを再現するかのように、相手GKが落としたボールを奪ったエースが技ありの一撃を決めた。勝ち点も16に伸ばし、首位・浦和と1差の2位をキープした。

【試合結果 J1順位表 得点ランキング】

 背後に忍び寄り、“そのとき”を待った。後半3分、MF遠藤の直接FKを新潟GK守田がキャッチ。ゴール前に詰めていた宇佐美はそのまま影のように張り付いた。キックを蹴るためにボールを手放した瞬間を見逃さず、素早い動きで前に出て奪い取ると右上に突き刺した。

 「キーパーが自分よりも前に出たときから、死角に入りながら待っていた。落としてくれればラッキーと思っていた。自分らしくないけど、フワフワと自陣に帰っていたら取れなかったゴール」と胸を張った。

 頭脳的な一撃には伏線があった。12日の清水戦でGK東口が全く同じ形で失点。決勝弾で守護神を救ったエースは試合後、2人で「後ろって意外に見えへんもんやな」と笑い合った。再現VTRのようなゴール。「何となく覚えていたんでしょうね」と振り返り「ヒガシ君からは“このタイミングで取るなよ。せっかく忘れられかけてたのに”って言われました」と笑い飛ばした。

 価値ある先制点は自身にとっても大きかった。自己最長を更新する5戦連続ゴール。エムボマら6人が達成しているクラブ記録の6試合に王手をかけた。「次取ったら並べますし、2つ取れば新記録。毎試合、取れればというつもりでやっている」。クラブ記録だけでなくサリナス(横浜)が持つリーグ記録の8試合にも意欲を見せた。

 昨年のこの日、川崎F戦でオフに負傷した左腓(ひ)骨筋腱脱臼から公式戦復帰を果たした。それから1年。W杯は落選したものの、その後、悲願の代表選出も果たした。「この1年で変わった。また1年後も変わったなと言えるように、一試合一試合ベストを尽くしていく」。エースの進化は止まらない。

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