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香川 2列目から飛び出す!ワースト記録脱出弾で「勢い乗る」

[ 2015年1月10日 05:30 ]

先頭でランニングする香川(手前)

 アジア杯が9日にオーストラリアで開幕し、前回大会王者の日本代表は同日、12日の1次リーグ初戦パレスチナ戦に向けてニューカッスル市内で初めて練習を行った。インサイドハーフでの先発出場が濃厚なMF香川真司(25=ドルトムント)は、現在6試合連続無得点で自身ワーストに並んでいる。白星発進に貢献する7戦ぶりのゴールを決めることで、記録をストップして自らも勢いに乗る。

【アジア杯日程 日本代表メンバー】

 初陣が迫ってきた。パレスチナ戦の舞台、オーストラリア南東部沿岸の港町ニューカッスルで日本代表が初めて練習を行った。試合開始時刻と同じ午後6時は気温29度だったが、暑さを感じさせない涼しい風が吹く。香川は充実した表情で本田、岡崎、遠藤らと同組になったパス交換などのメニューを消化。「この時間は涼しいので言い訳はできない。初戦をしっかりと勝って勢いに乗れるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 所属するドルトムントで不調が続き、昨年12月には3試合連続で出番がなかった。大きな不安を抱えて臨んだアジア杯。代表でも昨年6月6日の親善試合ザンビア戦で得点を奪って以来、6試合連続でゴールから見放されている。これは10年9月から11年1月まで続いた自身のワーストタイ。格下と目されるパレスチナ戦で不発なら、ワースト記録を更新する。

 オーストラリア入りしてから「得点は常に狙っていきたい。自分は点を取る選手として評価されてきた」と話してきた。かつてJ2で戦いながら、ゴールを奪うことで価値を上げ、欧州移籍の道を切り開いた。昨年12月末には、代表合宿が始まる直前に古巣C大阪の寮をサプライズ訪問。ビッグクラブへの加入を夢見ていた原点に返り、再び自らを鼓舞してきた。

 2列目のインサイドハーフから前線に飛び出すイメージを膨らませている。「(飛び出しは)最低でも10分に1回、1試合に10回はいけるようにしたい。この大会で日本の強さを証明したい」。守備の役割も十分に理解しながら、攻撃への意欲は隠さない。15年の初戦。復活への足掛かりをつかむためにも、背番号10がゴールを求める。

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