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岡崎 今季初アシスト締め「これしかない」所へ…名将も褒めた

[ 2014年12月21日 05:30 ]

バイエルン・ミュンヘン戦の後半、競り合うマインツの岡崎(手前)

ブンデスリーガ第17節 マインツ1―2バイエルンM

(12月19日)
 マインツの日本代表FW岡崎慎司(28)が今季初アシストで年内最終戦を締めた。1トップでフル出場した19日のホーム・バイエルンM戦で、右クロスを放って先制点を演出した。首位相手に1―2と逆転負けを喫したが、試合後には敵将のペップ・グアルディオラ監督(43)が岡崎の名を挙げて評価。連覇の懸かる来年1月開幕のアジア杯(オーストラリア)へ、弾みのつく内容でリーグ戦前半戦を終えた。
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 王者の堅守を、岡崎が切り崩した。前半21分、中盤で味方がボールを奪うと、一気にカウンターを仕掛ける。右サイドに流れた岡崎にパスが渡ると、これをダイレクトでGKとDFの間に絶妙のクロス。ファーサイドに走り込んだソトの左足シュートがGKノイアーの股下を通し、先制点をねじ込んだ。

 「“これしかない”と思ってパスを出した。ノイアーが出てくるかと思ったけど、意外に止まったので良かった」。今季わずか3失点のバイエルンMは、11月1日のドルトムント戦以来リーグ7試合ぶりの失点だった。相手にボール保持を許す展開だったが、狙い通りの速攻で王者を本気にさせた。「意識的には8―2くらいで(8割は)守備で、2で点を取ろうと思っていた。チャンスはなかったけど、割り切ろうと思っていた」。終盤に逆転を許したが、前線からの守備で最後まで食い下がった。

 豊富な運動量で攻守を支えた岡崎に、敵将も賛辞を贈った。試合後の会見に臨んだグアルディオラ監督は「デブラシスや岡崎といったスピーディーな選手がいて、彼らはうまく裏を突いてきた」と高評価。9試合ぶりの白星こそ逃したが、一歩も引かない戦いにスタンドからは大きな拍手が送られた。岡崎は「最後にこういう試合ができたことは次につながる。サポーターにも(戦う)姿勢があれば拍手してもらえる」と手応えを語った。

 年内最終戦を納得の形で締め、連覇の懸かるアジア杯の戦いが始まる。「チーム状態に左右されず、むらがなくいいプレーができている」と17試合8得点の前半戦を総括。アギーレ監督の八百長疑惑で日本代表の士気低下が懸念されるが、好調のストライカーが不安を一掃する活躍を見せてくれそうだ。

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