アギーレジャパン初勝利　再三猛攻もオウンゴールの１得点

＜日本・ジャマイカ＞前半、シュートを外し悔しがる本田

キリンチャレンジ杯 日本１―０ジャマイカ

（10月10日 新潟・デンカＳ）
　アギーレジャパンが３戦目で初勝利を挙げた。ＦＩＦＡランク４８位の日本は１０日、新潟・デンカＳで同１００位のジャマイカと対戦。前半に相手のオウンゴールで先制し、その後も再三、攻勢に出ながら追加点は奪えず、不完全燃焼の初白星となった。

　アギーレジャパン発足から３戦目。９月の２連戦で勝利を挙げることができなかったチームは初勝利を目指し、スタメンにはＧＫ西川、ＤＦ長友、塩谷、森重、酒井、ＭＦ細貝、柴崎、香川、ＦＷ本田、岡崎、武藤が名を連ねた。新体制下でデビュー戦となるＭＦ香川は中盤の左インサイドハーフに入った。

　前半、ディフェンシブなジャマイカに対し、日本はボールを支配する。同６分にはエリア外でＦＫを獲得。本田が左足で狙うが、ＧＫトンプソンがパンチングで防ぎゴールはならなかった。

　いい流れの中で、先手を奪ったのは同１６分。相手ボールを奪った岡崎から右の本田へ展開。さらに右を駆け上がった柴崎がスルーパスを受け、右足でシュート。このボールをＧＫトンプソンがはじくが、ＤＦノスワーシーに当たってオウンゴールとなった。

　その後も攻勢に出る日本。同３３分には相手の横パスを高い位置でカットした酒井が、中央左の本田にパス。ＧＫと１対１となったが、ループシュートはクロスバーのわずか上。追加点の絶好機を逃した。

　１―０で折り返した後半。早い時間帯から武藤の絶妙な飛び出しや、岡崎のシュートなど再三、相手ゴールに迫るも、なかなかフィニッシュができない。同２０分には本田、香川の連係から柴崎を経由して右サイドの酒井へ。流れるような展開から酒井のクロスに中央で香川が右足で合わせるが、シュートはゴール右に外れた。

　過去２戦で４失点し課題だった守備は、相手の攻撃を無失点に封じた。結果的には１―０でアギーレ体制の初勝利となったが、試合後のイレブンに会心の笑顔はなかった。