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札幌 連敗ストップで“半歩前進”前半失点もDF上原慎が同点弾

[ 2014年8月26日 05:30 ]

<札幌・栃木>後半、同点ゴールを決めた上原慎は小野とハイタッチ

J2第28節 札幌1―1栃木

(8月25日 札幌ド)
 J2第28節は25日、札幌ドームで札幌―栃木の1試合が行われ、札幌はホームで栃木と1―1で引き分けた。前半10分に失点するも、後半5分にDF上原慎也(27)が同点弾。その後は一方的に攻め立てるも、あと1点が奪えなかった。それでもリーグ戦の連敗は4でストップ。ホームで最低限の結果を残した。札幌は勝ち点35で13位、栃木は同33で16位となった。

 最低限の結果だった。死力を尽くしたが、1―1のドロー。あと1点が遠かった。それでも前半途中からボールを支配。カウンターでピンチもあったが、守備陣が体を張った。主将のMF河合は「連敗をしている中で流れは一気には変わらない。まずは引き分けから始まれば。最低限」と前を向いた。

 積極的な攻撃で嫌な流れを断ち切った。後半5分。中央で粘ったMF前田が左サイドへパス。駆け上がった上原慎は冷静だった。フェイントをかけて中央に切れ込むと右足一閃(いっせん)。強烈なシュートをネットに突き刺した。

 4連敗中は前節・17日の山形戦(NDスタ)でFW内村が挙げた1点だけ。一方的に攻めまくっても、得点を奪えず逆に少ないチャンスをものにされてきた。財前監督は「前半の途中から揺さぶりができた。じれずにサイドを突けば得点できると思っていた」と振り返った。前半10分に一瞬の隙を突かれ、先制点を許した。ぽっかりと空いたスペースを寄せきれず失点したが、河合は「あれはスーパーゴール。切り替えられた」と引きずることはなかった。

 ただ、あと1点を取れなかったことは課題として残った。キープ力とテクニックのある前田を先発させ、左太腿裏痛から2試合ぶりに復帰のMF小野と、2つの起点をつくった。それだけに指揮官は「自分たちの時間にもう1点取りたかった」と唇をかんだ。

 それでも引き分けで連敗は4で止まった。最悪の状況から半歩だが前進した。プレーオフ圏の6位大分との勝ち点差は7。残り14試合。まだ可能性がなくなったわけではない。

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2014年8月26日のニュース