×

アルゼンチン PK戦の死闘制して24年ぶり決勝進出

[ 2014年7月10日 07:44 ]

<オランダ・アルゼンチン>PK戦で、1人目のフラールのキックをセーブするアルゼンチンのGKロメロ(AP)

 サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会は9日(日本時間10日)、サンパウロで準決勝が行われ、アルゼンチンが0―0からのPK戦を4―2で制し、オランダを破って90年イタリア大会以来24年ぶりに決勝に進出した。西ドイツを破って世界一となった86年メキシコ大会の再現を狙い、13日(同14日)の決勝でドイツと対戦する。オランダは開催国ブラジルと12日(同13日)の3位決定戦を戦う。

 オランダは決勝トーナメント1回戦メキシコ戦で股関節を痛めたMFデヨングが復帰。前日に腹痛を訴えた主将のFWファンペルシーもスタメンに名を連ねた。アルゼンチンは右太腿負傷のMFディマリアに代わり、ペレスが先発した。

 立ち上がりは両チームとも慎重に試合を進め、最初のチャンスは前半14分のアルゼンチンのFK。正面やや左の絶好の位置からメッシが左足の強烈なキックで直接ゴールを狙ったが、GKに阻まれた。同24分には左CKからDFガライが頭で合わせるも枠外。オランダはFWロッベンが相手マークに苦しみ、決定的なチャンスをつくれない。前半は0―0のまま終了し、シュート数はオランダ1本、アルゼンチン3本だった。

 後半開始からオランダはDFブルーノ・マルティンスに代えてヤンマートを投入。ロッベンがドリブル突破を図るなど前半から一転、ボールを保持して相手ゴールに迫る姿勢を見せる。同17分にはデヨングを下げてMFクラシーが登場。アルゼンチンは同36分にFWパラシオとアグエロを投入し勝負を懸けた。しかし両チームとも集中力を切らさず、ペナルティーエリア手前で相手攻撃の芽を摘み、決定機をつくらせない。ロスタイムに突入した直後、オランダはロッベンがペナルティーエリア内に進入し相手2人をかわしてシュートを放ったが、マスチェラーノの果敢なブロックに阻まれて得点ならず。90分を終えてスコアレスで延長戦に突入した。

 アルゼンチン・サベジャ監督 とても満足だ。勝利を諦めなかった。とても厳しい試合だった。クリアなチャンスはうちが多かった。
 延長前半6分、オランダは3枚目のカードを切ってファンペルシーに代えてFWフンテラールがピッチに。アルゼンチンは同11分にラベッシを下げてMFマキシ・ロドリゲスを投入した。延長後半、アルゼンチンが立て続けにチャンスをつくり、10分にはFWパラシオがエリア内に抜け出してヘディングシュートを放ったが、GKシレッセンが落ち着いてキャッチ。1分後にはメッシの右クロスからファーサイドのマキシ・ロドリゲスがボレーシュートでゴールを狙うも、再びシレッセンに阻まれた。

 PK戦ではGKロメロがオランダ1人目のフラール、3人目のスナイダーのキックを止める活躍を見せ、アルゼンチンが4―2で勝利。7大会ぶり3度目の優勝へ王手を懸けた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月10日のニュース