×

主役はクロース 2発4点演出も「まだ世界王者じゃない」

[ 2014年7月10日 05:30 ]

<ブラジル・ドイツ>前半24分、ドイツのクロースに3点目を奪われゴールネットに寄りかかるブラジルのフェルナンジーニョ(AP)

W杯準決勝 ドイツ7―1ブラジル

(7月8日 ベロオリゾンテ)
 完全アウェーで完膚なきまでに王国を粉砕した。06年7月に就任し欧州選手権を含む4度目のビッグタイトルで初の優勝に王手をかけたドイツのレーブ監督は「気持ちは最高だ。でもこの結果は予想できなかった」と思わぬ大勝を振り返った。

 ダイナミックでリズムのいい攻撃サッカーが結実した。それを象徴したのがMFクロースの2得点だ。前半24分、ラームの右クロスに左足を合わせ今大会初得点。2分後には相手DFの背後からボールを奪うと、ケディラとのワンツーで勝利を決定付けた。大会後にRマドリードへの移籍が決定的な24歳は「まだ世界王者じゃない。この気持ちでいるのはロッカーを出るまで」と話した。

 この日のパス数(592―547)、パス成功率(82%―79%)に加え、6試合計4169本のパスもブラジルの計3093本を1000本以上も凌駕(りょうが)する。スペインに代わり、新たなパスサッカーの盟主となったレーブ監督は「ドイツも(自国開催の)06年に重圧を経験した。ブラジルはそれに耐えきれず、2失点した後に混乱した」と冷静に分析した。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月10日のニュース