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技術委がW杯総括…「らしさ」こだわり柔軟な対応力に欠けた

[ 2014年7月1日 21:48 ]

 日本サッカー協会の技術委員会は、期待を集めながらW杯ブラジル大会の1次リーグで惨敗した日本代表を「日本らしさ」にこだわるあまり、柔軟な対応力に欠けたと総括した。退任するザッケローニ監督を引き継ぐ新指揮官には、こうした弱点にてこ入れできる人物が条件になる。

 後任監督の人選を一任された原専務理事は「自分たちがやりたいサッカーに加え、守るときには守るというような引き出しを増やさなければ」と課題を挙げた。これまでの路線を継承しつつ、相手との力関係や展開に応じた戦いができるチームを目指す4年間になる。

 ブラジル大会の検証では、先制しながら連続失点したコートジボワール戦、相手の退場で有利になりながら1点を奪えなかったギリシャ戦の試合運びのまずさが指摘された。

 短期決戦のW杯は一度つまずくと修正は難しい。欧州の強豪クラブで実績はあったが、代表を率いるのは初めてだったザッケローニ監督が陥った落とし穴だった。

 原専務理事は「W杯は独特で選手や監督として経験していればプラスになる」として、後任監督の条件に「大舞台での経験」を挙げた。候補に一本化したアギレ氏は選手、監督の両方でW杯を経験しており、条件面でも合致する。

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2014年7月1日のニュース