×

Fトーレス“W杯崖っ縁”CLで代表争うライバルと直接対決へ!

[ 2014年4月22日 05:30 ]

スペイン代表での3度目のW杯出場を目指すチェルシーFWフェルナンド・トーレス

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)が佳境を迎え、準決勝第1戦は22日にアトレチコ・マドリード―チェルシー、23日にレアル・マドリード―バイエルン・ミュンヘンが行われる。注目は古巣と初めて対戦するチェルシーのFWフェルナンド・トーレス(30)。不振で3大会連続のW杯出場が危ぶまれる逆境で、スペイン代表入りを争うAマドリードのFWジエゴ・コスタ(25)との直接対決で結果を残し、大逆転のブラジル行きを狙う。

【欧州CL動画 決勝トーナメント】

 06年ドイツ、10年南アフリカに続くW杯出場を目指すチェルシーのフェルナンド・トーレスにとって、これ以上ないアピールの舞台だ。欧州CL準決勝第1戦で07年まで在籍した古巣Aマドリードの本拠ビセンテ・カルデロンに初めて帰還。スペイン代表のデルボスケ監督が視察の見込みで英紙デーリー・テレグラフは「代表指揮官の前でW杯の望みを復活させることを目指す」と伝えた。

 「ブラジルに行きたい。でも、そのためにはチェルシーで得点を挙げてタイトルを獲らなくてはならない」。今月4日付の英紙インディペンデントで決意を語ったが、現状は崖っ縁だ。03年に19歳で代表デビューし、08、12年欧州選手権、10年W杯の主要国際大会3連覇に中心選手として貢献したが、昨年6月のコンフェデ杯を最後に招集されていない。理由はクラブで結果を残せていないためで、今季欧州CLは7試合3得点、国内リーグは26試合でわずか4得点にとどまっている。

 スペイン代表では自身が不在の間に、ブラジルから国籍変更したFWジエゴ・コスタ(Aマドリード)が3月に代表デビューし、FWネグレド(マンチェスターC)とセンターFWの先発を争うまで台頭。スペイン紙マルカは両者をW杯メンバー有力とした上で「F・トーレスはジョレンテ(ユベントス)、ビジャ(Aマドリード)と3番目の枠を争う」と伝えた。

 クラブでも後がない。「契約があと2年残っている。契約通り5年プレーしたい」という希望がかなうか不透明。チェルシーが今夏にFWの大型補強を画策しているためで、英メディアによると第1候補はジエゴ・コスタだ。代表、クラブともに古巣の後輩にポジションを奪われる危機にある。

 「毎日、自分の力を証明しなければ。きょうを生きるんだ。3年前、5年前なんて関係ない。今でしょ」。Aマドリードと99年に15歳でプロ契約を交わし、19歳でクラブの主将まで務めた神童も30歳。古巣、ライバルなど因縁が絡み合った舞台でゴールを決めて健在を証明し、スペイン代表、そしてチェルシーで、ともに生き残ってみせる。

続きを表示

この記事のフォト

2014年4月22日のニュース