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横浜が再奪首!俊輔 J14年ぶり2発で浦和に完勝

[ 2013年8月29日 06:00 ]

<横浜M―浦和>自身2点目のゴールを決め、マルキーニョス(右)と抱き合って喜ぶ横浜・中村

J1第23節 横浜3-0浦和

(8月28日 日産ス)
 J1第23節は各地で9試合を行い、横浜が浦和に完勝して首位に立った。MF中村俊輔(35)が前半27分に左足で今季7得点目となる先制弾を叩き込むと、後半3分に右足で追加点。Jリーグでは14年ぶりとなる1試合2ゴールでチームを3―0の勝利に導き、1節で首位の座を奪い返した。

 エース中村がJリーグでは14年ぶりとなる2得点で首位を奪い返した。まずは前半27分、相手のバックパスに3選手が鋭く反応。小椋が那須から奪ったボールを、最後は中村が左足でゴール左隅に流して先制した。さらに2―0の後半3分にゴール中央で右足を振り抜き約20メートルのミドル弾を叩き込んだ。1試合2得点は日本では99年4月10日のC大阪戦以来。だが、セルティック時代の09年2月28日のセントミレン戦でハットトリックを達成しており「14年ぶり?海外でも取ってるからね」と笑顔で振り返った。

 24日の鹿島戦で今季初の逆転負け。だが驚異の修正力で立て直した。ミーティングではVTRで敗因を徹底的に分析。練習中も中村を中心に選手同士が意見をぶつけ合い、課題として浮上したボランチとセンターバックの距離間など守備の連動性の修正を図った。選手の役割がはっきりしたことで、富沢の負傷欠場で先発した小椋は攻守に躍動。再三のスーパーセーブを見せたGK榎本も「何より鹿島でできなかったことをすぐ完璧に修正できた」と胸を張った。

 強敵・浦和相手に負ければ今季初の連敗だったが、終わってみれば力の差を見せつけての完勝。再び首位に浮上した。途中出場の熊谷、佐藤、藤田もきっちり仕事をこなし、中村も「みんな頑張っている」とチーム全体の成長を肌で感じている。04年以来のリーグ優勝について中村は「意識は全くしていない」としながらも「セルティックの優勝の時もそうだったけど、自分も周りもみんな良かった」と優勝へ向かう雰囲気を感じ取っている。中村が9年ぶりのタイトルへと勢いに乗る横浜をけん引する。

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