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柿谷予言していた!C大阪 扇原豪快弾でドローに持ち込む

[ 2013年8月29日 06:00 ]

<仙台・C大阪>前半、C大阪・扇原(中央)はゴールを決め笑顔を見せる(左は丸橋)

J1第23節 C大阪1-1仙台

(8月28日 ユアスタ)
 C大阪は仙台と1―1で引き分けた。3試合連続ゴール中だったFW柿谷曜一朗(23)が不発。MF扇原貴宏(21)のミドルシュートでドローに持ち込んだ。

 4戦連発はならなかった。堅守仙台を崩すために1トップの柿谷は前半から積極的に仕掛ける。前半11分の初シュートを皮切りに、同14分にも左足でゴールを狙った。だが、チーム最多のシュート5本を放ちながらも得点は奪えず、連続試合得点記録は「3」でストップ。きょう29日に控える代表発表に向け、アピールとはならなかった。

 無得点に封じ込められたエースだが、なぜか予言は的中させた。前日27日のクラブハウスでのこと。遠征用バスに乗り込む直前、ふと思い立って扇原を呼び止めた。「タカ、あしたミドル決めるで」。一夜明けて迎えた一戦、1点ビハインドの前半45分だった。ゴールまで約30メートルの距離から後輩レフティーが左足を振り抜くと、無回転の豪快な一撃が突き刺さった。

 苦境を救った背番号2は「GKの位置は見てないけど、迷わず打とうと思った」と振り返る。一昨年の7月、ずっとかわいがってもらっていた母方の祖父が死去。「プロでしている姿を見せられなかった」という後悔は、今も心にある。ゴールの後、夜空に両手の人差し指を突き上げた。亡き祖父へささげる一発でもあった。

 これで2試合連続ドロー。J1通算200勝はお預けとなり首位横浜とは勝ち点9差に開いたが、順位は4位へと浮上した。残るは11試合。過去03年の1勝しか挙げていない“鬼門”の仙台でつかんだ勝ち点1を前向きにとらえ、リーグ初制覇へ追走を続ける。

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2013年8月29日のニュース