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ドルト魂を力に 古巣大健闘に香川「感動した!!」

[ 2013年5月27日 06:00 ]

長友佑都(左)からエルボー?を受ける香川真司

 日本代表の欧州組10選手が26日、親善試合ブルガリア戦(30日、豊田ス)、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に向けて愛知県豊田市内で合宿をスタートした。MF香川真司(24=マンチェスターU)は欧州CL決勝をテレビ観戦して、古巣ドルトムントの奮闘に感動。大きな刺激を受けて、W杯切符獲得とコンフェデ杯(6月14日開幕)上位進出への気持ちを新たにした。国内組は27日から合流する。

 眠気は吹き飛んでいた。日本時間午前6時前。都内のホテルで欧州CL決勝をテレビ観戦した香川は興奮していた。昨季まで所属した古巣ドルトムントは惜敗したが「元チームメートとして彼らが決勝を戦ったことを誇らしく思う。感動した!代表合宿に弾みがつく刺激をもらった。負けたのは僕自身も凄く悔しいですけど、本当に感動した!」と心を動かされた。ドルトムントの選手、関係者とは現在も連絡を取り合う間柄。小泉元首相ばりの「感動した!」で健闘を称えた。

 刺激を受けた理由は古巣だからだけではない。ドルトムントは速いプレス、前線の選手を追い越す長いスプリント、攻守の切り替えの速さなどを徹底。ザッケローニ監督がキーワードとして掲げる「インテンシティー(強さ、厳しさ。サッカーでは連動した積極的なプレーの意味)」を実践しており、学ぶべき点は多かった。欧州CL決勝から10時間後。午後4時から行われた合宿初日の練習で、香川はフィジカルトレーニングで先頭を走るなど気持ちの入った動きを見せた。

 30日のブルガリアとの親善試合を経て、6月4日には5大会連続のW杯出場を懸けたオーストラリア戦が待つ。香川は「欧州CL決勝を見てああいう舞台に立ちたいとあらためて思った。大会は違うけど、(自分にも)W杯出場を決める大きなチャンスがある」と決戦を見据えた。今季マンチェスターUでは20試合6得点を記録。ケガやし烈な定位置争いを経験して成長を遂げた自負もある。「チームの中で得たものは多かった。それを代表でも結果として残せれば」。古巣から受けた刺激を力に変えて、ピッチで躍動感あふれるプレーを見せる。

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