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G大阪ヤット奪首 遠藤CK直接弾、代表前に一仕事

[ 2013年5月27日 06:00 ]

<愛媛・G大阪>後半36分、決勝ゴールを決め、今野(左)と喜ぶ遠藤

J2第16節 愛媛2―1G大阪

(5月26日 ニンスタ)
 G大阪が27日から日本代表合宿に合流する2人のアベック弾で愛媛に逆転勝ち。鳥取に敗れた神戸と勝ち点33で並び、得失点差で今季初の首位に立った。0―1で迎えた後半17分にDF今野泰幸(30)のボレーシュートで同点。同36分にMF遠藤保仁(33)が左CKを直接放り込み決勝点を奪った。

 ついに来た。G大阪が愛媛を逆転で下し、今季初めて首位に浮上。27日から日本代表合宿に合流する遠藤と今野が鮮やかなアベック弾を決め、離脱前最後の試合で3連勝を飾った。

 満員の客席も息をのんで、ただ眺めるしかなかった。同点で迎えた後半36分の左CK。遠藤が右足で放ったボールは鮮やかな弧を描いて直接、ゴールに吸い込まれた。

 試合前に「まずはしっかり愛媛戦に勝ちたい。代表のことは代表に行ってから考えればいい」と話していた通りのスーパーゴール。先制されてから流れていた嫌な空気を完全に払拭した。

 貴重な同点ゴールも代表選手の今野が決めた。後半17分、遠藤の右CKから最後、ボレーで叩き込んだ。「愛媛は良いチーム。しっかりとしたプレーをして、気持ちよく代表に向かいたい」という言葉を、自らの左足で現実のものにした。

 今季は、ここまで先制した試合は8勝1分けと圧倒的な強さを見せる一方で、逆転勝ちは一度もなかった。先制されると勝てないというデータも打ち破る価値ある1勝。代表コンビが、離脱前の“ラスト・マッチ”でチームを勢いに乗せた。

 次節の栃木戦(6月1日、万博)を皮切りに、4~6試合で、2人が不在となる。この試合を見るまでもなく、攻守に存在感は絶大。今後はチーム力で補うしかない。選手の気持ちは1つ。代表コンビによる首位奪取という最高の“置き土産”に応えるために、2人が帰ってくる日まで、絶対に首位の座を守り続ける。

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2013年5月27日のニュース