ＣＬ３度目の正直　ロッベンようやく“シルバーコレクター”返上

＜ドルトムント・バイエルンＭ＞欧州ＣＬを制し、トロフィーを掲げて喜ぶバイエルンＭイレブン

欧州ＣＬ決勝 ドルトムント１―２バイエルン・ミュンヘン

（5月25日 ロンドン・ウェンブリー）
　バイエルン・ミュンヘンのオランダ代表ＭＦアリエン・ロッベン（２９）が“シルバーコレクター”を返上した。欧州ＣＬ決勝で終了間際に決勝点を決めるなど１得点１アシストの活躍でＭＶＰを獲得。１０、１２年と２度決勝で敗れた雪辱を果たした。

　ロッベンは後半１５分、マンジュキッチの先制点をアシストすると、１―１の同４４分にはＭＦリベリのヒールパスを受けて中央を突破すると、冷静に左足でゴール右に流し込んで決勝点。「信じられない。本当にハッピーだ。やっとＣＬで優勝できた。夢がかなったんだよ」とうれし涙を流した。
　
　バイエルンＭは１０年決勝でインテル・ミラノに、昨年決勝でＰＫ戦の末にチェルシーに敗れた。ロッベンは１０年決勝では両軍最多の６本のシュートを放ったが、前半の決定機を外すなど不発。チェルシー戦でも両軍最多の１４本のシュートを放ちながら無得点に終わり、延長前半５分にはリベリが得たＰＫを蹴ったが、相手ＧＫツェフに止められ失敗。試合後には批判を浴びた。オランダ代表では１０年Ｗ杯南アフリカ大会の決勝でスペイン代表に敗戦。「“負け犬”のレッテルはいらない。悔しい思いをやっと忘れることができる」と胸を張った。