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長谷川ガンバ初白星!“帰ってきた男”平井が2発で窮地救う

[ 2013年3月11日 06:00 ]

<長崎・G大阪>前半、チーム2点目で自身2点目のゴールを決めるG大阪・平井(右)

J2第2節 G大阪3-1長崎

(3月10日)
 苦しんだ末に手にした待望の初勝利だ。J2は各地で11試合があり、G大阪はFW平井将生(25)の2ゴールの活躍で、今季から昇格した長崎を3―1で下した。後半は相手の猛攻を浴びるなど課題も残ったが、今季から就任した長谷川健太監督(47)は勝ち点3死守に安どの表情を浮かべた。

 “帰ってきた男”が窮地を救った。FWレアンドロとMF家長を体調不良で欠く中、初先発の平井が勝利に貢献。まずは前半13分、相手GKのキャッチミスを押し込んで先制すると、同24分にはMF二川のスルーパスに抜け出し追加点。前日9日の練習後に長谷川監督から「期待してるぞ」と声をかけられ、見事な“一発回答”で応えた。

 2010年に14得点を挙げたストライカーも、その後は伸び悩み、昨年はJ1新潟へ期限付き移籍。今季「1年でJ1に昇格させたい」と復帰を決意した。ただ、気合が空回りしたのか、2月のグアムキャンプで左肩を脱臼。焦りと不安の中で日々、黙々とシュート練習に打ち込んだ。「誰よりもシュートを多く打ってきた。その成果を見せたい」。万全ではない肩にテーピングを施し、強い決意で臨んだ一戦で結果を出したが「内容はまだまだ。もっとアピールしないと」と表情を引き締めた。

 攻撃陣が2戦連続3得点と相変わらずの破壊力を示した一方、課題も残った。後半はロングボールを入れてくる相手に失点を許すなど防戦一方で、指揮官は「J2で勝つのは難しい」と厳しさを痛感。日本代表MF遠藤も「後半押し込まれたのが、皆さん引っかかるでしょうけど」と苦戦を認めつつ「3―1で勝っているし、悲観する必要はない」と前向きにとらえた。苦しみ抜いた末の勝ち点3。初白星という何よりの良薬を口にした長谷川ガンバの本領発揮は、これからだ。

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2013年3月11日のニュース