×

香川、オマーン戦ピンチ 左膝負傷し途中交代

[ 2012年10月25日 06:00 ]

ブラガ戦の前半に出場し、1アシストと活躍したマンチェスター・ユナイテッドの香川

欧州CL1次リーグH組 マンチェスターU3-2ブラガ

(10月23日)
 各地で1次リーグ8試合を行い、H組のマンチェスターUはホームでブラガに3―2で逆転勝ちした。日本代表MF香川真司(23)は左MFで先発出場。0―2の前半25分に左サイドからのクロスでアシストを記録したが、前半27分に左膝を負傷した。痛みに耐えながら執念でプレーを続けたが、前半のみで途中交代。巻き返しを期した一戦で思わぬアクシデントに見舞われた。

 左膝を押さえながら顔をゆがめた。香川がアクシデントに見舞われたのは前半27分だった。中盤で相手からボールを奪おうとスライディングを試みた瞬間、軸足の左膝をひねった。足を引きずりながらプレーを続けたが、2分後にはピッチの外に出て応急処置。すぐにプレーを再開したが、患部をかばう場面が何度も見られ、前半のみで途中交代を余儀なくされた。

 関係者によると、ハーフタイムで控室に戻った香川の左膝は腫れ上がっていたという。後半はベンチに座らず、アイシングなど治療に専念。香川は「自分から交代させてくれとは言いたくなかった。大丈夫です」と軽傷を強調したが、24日には精密検査を受けた。全治などの詳細は明らかになっていないが、次戦28日のリーグ戦チェルシー戦出場は困難な状況だ。

 調子は悪くなかった。7日のニューカッスル戦は低調なプレーで後半10分に途中交代を命じられ、日本代表の欧州遠征後の20日のストーク戦は疲労を考慮されてベンチ外。巻き返しを期した一戦で、移籍後、初めて左MFで先発した。前半25分には左サイドからの右足クロスをファーサイドのエルナンデスの頭に合わせてアシストを記録。トップ下のルーニーと流動的にポジションを入れ替わって存在感を示した。

 試合前にファーガソン監督から受けた「中に入って、どんどん攻撃に絡んでいけ」という指示を実践。チームは香川がピッチを退いた後に2得点して逆転勝ちする皮肉な結果となったが「勝って良かった。軽いケガをしちゃったので一日でも早く治したい」と前を向いた。アシスト直後に故障するジェットコースターのような一戦。収穫も多かったが、最悪の場合は11月14日のW杯アジア最終予選オマーン戦に影響する危険性もあるだけに、状態が心配される。

続きを表示

2012年10月25日のニュース