×

“持ってる男”杉本 わずか3カ月半在籍の東京Vチームメートも涙

[ 2012年7月19日 07:51 ]

<日本・ベラルーシ>後半36分、ゴールを決め喜ぶ杉本

国際親善試合 日本1-0ベラルーシ

(7月18日 ノッティンガム)
 関塚ジャパン最年少のFW杉本健勇(19=C大阪)が五輪初出場のベラルーシを相手に2試合連続ゴールを決め、日本を1―0での勝利に導いた。

 とにかく、はやりの“持ってる男”だ。

 0試合0得点だったC大阪から出場機会を求めて3月にJ2東京Vへ期限付き移籍。初戦となった4月1日の町田戦でいきなりゴールを決めると、そこから2戦連発してレギュラーに定着。代表ではトゥーロン国際大会のメンバーからは漏れたが、6月17日の千葉との首位決戦で高さのある豪快なヘッドを決めて、視察に来ていた関塚監督の心をしっかり射止めた。

 そして最年少の19歳、唯一のJ2勢として五輪メンバー入りを果たすと、11日のニュージーランド戦では日本唯一のゴール。その時はロスタイムに追い付かれてヒーローになり損なったが、2戦連発で今度はしっかりチームを勝利に導いた。

 各年代での日本代表選出歴を持ち、1メートル87の長身でイケメン。それでも、ひたすら努力を続けてきた。チームの休日も毎回クラブハウスに現れ、筋トレやランニング。試合の映像も何度も見て研究も怠らなかった。

 17日までの期限付き移籍先だった東京Vでも実績を残し、ラストマッチとなった15日の鳥取戦でも決勝弾。わずか3カ月半の在籍で杉本もチームメートもサポーターも涙にくれたのは、それだけ短くも濃密な時間を過ごしたからだ。

続きを表示

この記事のフォト

2012年7月19日のニュース