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大儀見5戦連発狙う 仏と五輪前ラストマッチで新記録だ

[ 2012年7月19日 06:00 ]

試合会場を視察し記念撮影する(左から)熊谷、岩渕、田中、大儀見

国際親善試合 日本―フランス

(7月19日 パリ)
 大儀見が新たな歴史をつくる。ロンドン五輪で金メダルを狙うなでしこジャパンは19日、パリのスタッド・シャルレティで五輪本大会前最後の実戦となるフランス戦に臨む。18日は、パリ郊外のクレールフォンテーヌで最終調整を行い、FW大儀見優季(25=ポツダム)は、新記録となる5試合連続ゴールを宣言。MF宮間あや(27=岡山湯郷)とのホットラインで大暴れを誓った。

 なでしこジャパン屈指のストライカーが不敵に笑った。5戦連続ゴールのなでしこ記録のかかるフランス戦。過去2回は4戦連発でストップした大儀見は「記録的なものを残していかなかったら、周りを納得させることはできない」と、自信を口にした。

 既にメモリアルの瞬間もインプットしている。4連発中2点は宮間のアシストによるもの。「(宮間)あやに関しては同じところでイメージを共有できている。技術が高いから話さなくても合わせられる。次の試合でも出せる自信はあります」と信頼を寄せた。象徴的だったのは、連続ゴールの始まりとなった4月のブラジル戦。宮間の右CKにニアサイドに走り込んでドンピシャのタイミングで決めたように、息の合ったセットプレーの威力は抜群だ。

 「2度目」の結婚式も力になった。25歳の誕生日でもあった15日が渡欧前日でオフになったため、メンタルトレーニング・アドバイザーの夫・浩介さん(33)との甘い時間を過ごした。その後再集合したホテルで宴会部長の大野らが中心となり誕生日会を開いてもらった。企画の目玉は近賀が浩介さん、山根が大儀見を演じる疑似結婚式。思いっきり笑い、おいしいケーキも口にするなど、リフレッシュしてフランス入りした。

 17日の紅白戦ではバーを直撃する強烈な右足シュートを放つなど切れは抜群。炎天下での2時間以上の練習後に1人、30分ほどトレーニングを続けるなどコンディションも問題ない。

 数字は気にしていないというが「25歳は今までと違う私を表現したい」とニュー大儀見を披露するにはゴールが必要。狙うは5戦連発の記録を引っさげてのロンドン入り。五輪前哨戦でこれ以上ない弾みをつける。

 ◇フランス 世界ランク6位で日本との対戦成績は2勝2敗。これまで目立った成績は残していないが、11年のW杯で過去最高の4位に入り五輪出場権を初めて獲得するなど、近年力をつけている。3月のキプロス杯決勝では、日本が五輪初戦で当たるカナダに2―0で快勝して優勝。五輪初戦の米国戦に備え7月に入ってからルーマニア(4日、○6―0)、ロシア(11日、○3―0)と立て続けに親善試合を行い調整している。メンバーは18人中11人が女子欧州チャンピオンズリーグ優勝のリヨン所属。司令塔のMFアビリ、FWデリーらが中心選手。

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2012年7月19日のニュース