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大滝 国際Aマッチ初先発初出場で生き残り弾決める!

[ 2012年6月20日 06:00 ]

日本女子代表練習でパスを出す大滝(左)、右は沢

スウェーデン招待 日本-スウェーデン

(6月20日 イエテボリ)
 長身ストライカーが最後のアピールに懸ける。国際親善大会スウェーデン招待に出場しているなでしこジャパンは20日(日本時間21日)にスウェーデンと対戦する。19日は試合会場で公式練習を実施。FW大滝麻未(22=リヨン)は先発で国際Aマッチ初出場することが濃厚となった。恵まれた体格を生かした豪快なゴールで五輪メンバー18人入りを決める。
【スウェーデン招待メンバー 予想スタメン】

 最後の勝負を翌日に控え、吹っ切れた大滝がいた。11対11の紅白戦。ゴールネットを揺らすことはできなかったが、大柄な体を生かして豪快なボレーシュートを見舞った。

 「監督からも“あれぐらいリラックスしてやれよ”って言われました。緊張もしてるけど、思い切ってプレーしたい。もうそれしかないですから」。国際Aマッチ初出場で初先発が濃厚なスウェーデン戦。それが滑り込みでなでしこジャパンに初招集された大滝にとって、ラストチャンスとなる。

 本来なら18日の米国戦で途中出場でデビューする予定だった。だが、17日までの練習で右足首をひねったため出場を回避。「米国戦は厳しいという判断だったけれど、今はできるっていう感じです」。決して万全ではないが、五輪出場の可能性がある限り手負いを言い訳にするつもりはない。

 スウェーデンのエースFWシェリンは今季途中から移籍したリヨンで1トップの定位置を争っている。そのライバルは16日の初戦米国戦でも1ゴールを決めている。50キロのベンチプレスを何セットもこなす世界トップクラスの選手との差は痛感しているが、リヨンでは違う土俵で勝負している。

 「ボールを蹴る前に(センターバックに)体をぶつける。そうして相手のバランスを崩して、自分のバランスを整える。相手と同じことをしていてもかないませんから」。したたかなFWとして成長した姿を見せることが最大のアピールだ。

 まつげエクステをして、化粧もするおしゃれFWは自分に言い聞かせるように締めた。「特長にこだわってやりたい。ゴールが分かりやすいアピールになる」。1メートル72の長身ストライカーが一世一代の勝負をかける。

 ◆大滝 麻未(おおたき・あみ)1989年(平元)7月28日、神奈川県生まれの22歳。平塚市立湊小1年でサッカーを始め、同湊中、鎌倉高時代は近賀、矢野を輩出した横須賀シーガルズでプレー。07年にU―19日本代表。10年に関東大学リーグ得点王。早大4年時は30試合45得点。3月の欧州CL準々決勝で公式戦デビュー。目標とする選手は日本代表FW岡崎。利き足は右。1メートル72、59キロ。血液型O。

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2012年6月20日のニュース