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JFAアカデミー福島1期生…都内で卒校式

[ 2012年3月2日 10:50 ]

卒校式を終え、記念撮影する「JFAアカデミー福島」の卒校生=2日正午

 日本サッカー協会(JFA)が設立したエリート選手育成校「JFAアカデミー福島」の「卒校式」が、2日に東京都文京区内で行われた。東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故を受けて福島県内から静岡県御殿場市への移転を余儀なくされた同校の1期生、男女21人(5人欠席)の新たな門出をJFAの名誉総裁を務める高円宮妃久子さまら多くのサッカー関係者が見守った。

 
 女子日本代表「なでしこジャパン」入りの夢を胸に、今後は欧州でのプレーを目指す川島はるなさん(18)が卒校生を代表し「たくさんの支えにより、卒校式を迎えることができた。感謝の思いでいっぱい」と答辞を述べた。久子さまは「皆さんはどんな困難な壁をも乗り越える力を持っている」とエールを送り、被災地や福島の仲間を忘れないよう求めた。
 
 同校はJFAが2006年に福島県内に開校した中高一貫校。楢葉町、広野町にまたがる練習拠点の「Jヴィレッジ」が第1原発から約20キロに位置し、現在は事故対応拠点となっている。震災後に一時休校したが、昨年4月から静岡県に移って活動を再開した。

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