意外!?メッシ代表初ハット達成「なかなかできなかった」

＜スイス・アルゼンチン＞代表戦で初となるハットトリックを決めたアルゼンチン代表のメッシ（右）

　２９日に各地で親善試合が行われ、アルゼンチンは敵地でスイスを３―１で下した。ＦＷリオネル・メッシ（２４＝バルセロナ）が代表戦で初めてとなるハットトリックを達成して勝利に貢献。スペインはベネズエラに５―０で圧勝した。

　ゴール左隅にＰＫを決めたメッシが、両手の拳を握り締めて喜びをかみしめた。キャリア通算１７度目のハットトリックだが、アルゼンチン代表では初。後半ロスタイムのダメ押し弾でゴールショーを締めくくり「実現して本当にうれしい。（代表では）なかなかできなかったから」と笑った。

　前半１９分にＦＷアグエロとのワンツーから先制点も、楽勝ではなかった。チームは中盤の展開に乏しく守備も不安定。後半４分には「スイスのメッシ」と呼ばれる２０歳の相手ＭＦシャキリに同点弾を許した。しかし、この日は“本家”が絶好調。これまで「バルセロナでの活躍を代表で再現できない」と批判されてきたが、後半４３分に相手ミスからドリブル突破で決勝点を挙げ、最後のＰＫ弾も含めて全３得点を叩き出した。敵将ヒッツフェルト監督は「スピードと爆発力は驚異。対戦相手の監督でなければ観戦が楽しみなんだが…」と苦笑した。