沢　誕生日前祝い！８日“プレゼント”自ら獲る

＜日本・オーストラリア＞後半、軽快な動きを見せる沢

ロンドン五輪アジア最終予選 日本１―０オーストラリア

（9月5日 中国・済南）
　フル出場した主将の沢は、若手に負けない運動量で３連勝に貢献した。「前半に結構チャンスがあってそれを決められなかったけど、川澄が決めてくれたことで勝ち点３を取ることができた」。６日は３３歳の誕生日。最大のライバルだったオーストラリアを下し、勝利で前祝いした。

　頭脳的なプレーで貢献した。序盤から相手ＭＦポーキンホーンのマンマークを受けていたが、「ノリさん（佐々木監督）と話して、４番（ポーキンホーン）を引きつけて、ボランチの空いたところを狙った」と、自らおとりになってポーキンホーンを引っ張りだし、中盤に味方が使えるスペースを作りだした。スコア以上に手応えの残る内容に「プラン通りだった。韓国戦でできなかった日本のサッカーもできた」とうなずいた。

　８日の北朝鮮戦に勝てばロンドン行きが確定する。沢は「もっとポゼッションの質を高めたい。本当に厳しい戦いが続くし、とにかく勝ち点３であり、結果が全て」と貪欲だ。３３歳になった最初の試合で五輪切符という最高の“バースデープレゼント”を自分自身の手でもぎ取る。