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永里優Vアシスト!2度の“失態”も名誉挽回

[ 2011年9月6日 06:00 ]

<日本・オーストラリア>後半、相手DFに体を預けてボールをキープする永里(左から2人目)

ロンドン五輪アジア最終予選 日本1―0オーストラリア

(9月5日 中国・済南)
 名誉挽回のアシストだった。それまで決定機を外し続けていたFW永里優季(24=ポツダム)が意地を見せたのが、0―0の後半17分だった。

 後方の鮫島からの縦パスを受けると、オーストラリアの大型DFを背負いながら左足で川澄に絶妙のスルーパス。決勝弾を演出し「きょうの試合は自分がポストでキープして、そこに誰かが絡むという攻撃の形ができていた。その形でいつかは点が取れると思っていた」と笑顔を見せた。

 責任を感じていた。前半9分に宮間のスルーパスに反応。GKと1対1になり右足を振ったが、好セーブに阻まれた。前半26分には近賀の横パスを受けて、左足でシュート。ゴール至近距離でフリーの状態だったが、コースを狙いすぎて左ポストに当ててしまった。この試合まで9戦5発と得意にしていたオーストラリア戦で、2度の決定機を外す“失態”。値千金の決勝アシストで何とかFWの役割を果たした。

 ◆永里 優季(ながさと・ゆうき)1987年(昭62)7月15日、神奈川県生まれの24歳。兄・源気(J2FC東京)の影響で小学1年時に地元クラブでサッカーを始め、日テレ・メニーナ入り。中学2年時に日テレ・ベレーザに登録。04年4月のタイ戦で代表デビュー。10年1月ポツダム(ドイツ)移籍。妹・亜紗乃もなでしこジャパン。1メートル68、60キロ。

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