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リベンジ誓う山形のエース「2桁取らないと意味ない」

[ 2011年3月4日 10:53 ]

わずか1得点に終わった昨季のリベンジを誓うFW長谷川悠=2010年10月撮影

3・5開幕!J1キーマン

 今季の山形の最大の課題は、いかに得点力不足を解消するか。昨季はJ1最少の29得点。しかも、昨季のチーム得点王だったFW田代が鹿島に復帰し、戦力ダウンは否めない。そこで“救世主”として期待されるのがFW長谷川悠(23)だ。09年に10得点を記録してJ1残留に貢献。だが、エースとして期待された昨年は負傷で長期離脱した影響もあって、わずか1得点に終わった。長谷川は「今季は自分が点を取らないといけないと思っている。(昨季の)悔しさもある」と不完全燃焼に終わった昨年のリベンジを誓っている。

 「去年1年間はゴール以外で成長した」と手応えはつかんでいる。1メートル87の長身を生かしたポストプレーから周りを生かし、攻撃の起点となった。“つぶれ役”になることを覚えたことで、プレーの幅が広がった。小林監督も「田代とは違って、長谷川は人を生かすことができる」と全幅の信頼を寄せている。

 今オフは初めて海外で自主トレを行った。古巣・柏のMF大谷とともにグアムで練習に明け暮れたが、本格的な合同自主トレを行うのは初めての経験とあって、長谷川自身も「いい刺激になった」という。長崎・雲仙キャンプではトップ下に入る新加入のMF船山らとの連係を深めた。「FWはゴールでしか評価されない。2桁取らないと意味ないし、2桁取れれば周りの評価が変わる。10ゴールは目指したい」。今季から背負う背番号と同じゴール数を決めて、J1に旋風を巻き起こす。

 ◆長谷川 悠(はせがわ・ゆう)1987年(昭62)7月5日、山梨県富士川町生まれの23歳。流通経大柏高から06年に当時J2の柏に入団。08年に山形に移籍。J1通算で56試合11得点、J2通算で49試合13得点。1メートル87、78キロ。利き足は右。

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2011年3月4日のニュース