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「バケモノがいるので」新天地でゴン&カズ超え目指す元日本代表

[ 2011年3月4日 11:23 ]

京都に所属した昨季は、自己ワーストの3得点に終わったFW柳沢敦=2010年11月撮影

3・5開幕!J1キーマン 

 新天地の杜の都で完全復活を目指すのが元日本代表FW柳沢敦(33)だ。昨季は京都で自己ワーストの3得点に終わり戦力外通告という屈辱を味わっただけに、プロ16年目に向けて「もう一度ピッチで(金色の)ユニホームのように輝きたい」と静かに闘志を燃やす。

 甲府などからもオファーを受けた中で「直感で」選んだ仙台移籍。2月22日のJ2札幌との練習試合では1得点1アシストを挙げるなど早くも結果を残しており「中盤に良い選手が多くてパスが出てくる。あとは自分次第」と手応えをつかんでいる。すぐにチームに溶け込めた理由は「(チームの)プレースタイルが自分に合っている」からだ。布陣は長年プレーした鹿島と同じ4―4―2。かつて鹿島でプレーした手倉森監督は「京都では1トップが多かったが、ウチは鹿島に近いシステム。連係で柳沢の動きだしが生きる。仙台の方が活躍する」と太鼓判を押す。07年に鹿島でプレーしているFWマルキーニョスとのコンビ復活も好材料だ。

 昨年J史上6人目となる100得点を記録したが「自分にとっては通過点でしかない」という。J1通算1位157点の中山(J2札幌)、同2位139点の三浦知(J2横浜FC)はともに現役。「一番高いところを目指したい。“バケモノ”が2人いるので」。尊敬するゴン、カズ超えを目標に柳沢がゴールを量産すれば、チームの今季の目標である1桁順位も見えてくる。

 ◆柳沢 敦(やなぎさわ・あつし)1977年(昭52)5月27日、富山県生まれの33歳。富山一高から96年に鹿島入り。03年からサンプドリア、04年からメッシーナでプレーし、06年に鹿島復帰。08~10年は京都。97年新人王、98、01、08年ベストイレブン。W杯は02年日韓、06年ドイツの2大会に出場。日本代表通算58試合17得点。1メートル77、75キロ。血液型O。

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2011年3月4日のニュース