×

流れ変えるか?大久保「それがなければつまらないでしょ」

[ 2010年5月28日 17:58 ]

 もう1年半以上も日本代表ではゴールから遠ざかっているが、ザースフェーの合宿では連日、大久保(神戸)が切れ味ある動きを見せている。攻撃的な本能をむき出しにしてゴールへ向かう姿勢が戻ってきた。「とにかく1回勝てばいい」と、30日のイングランド戦でチームの悪い流れを変えようと懸命だ。

 24日の韓国戦も前半21分、やや遠い位置から思い切ったシュートで意気込みを見せた。今の代表選手なら多くはパスを選択した場面だろう。2008年11月のシリア戦以降、代表で無得点のFWを選出した理由に、岡田監督は「野性味」を挙げている。細かい戦術や約束事を越えた部分に、そのプレーの魅力が宿る。
 「戦術なんて50パーセントでいい。あとは自分の良さをいかに出すか。それがなければつまらないでしょ」とはっきり言う。横パスの多い今の代表のサッカーに「あれじゃ絶対に相手を崩せない」とも。強引さと失敗を恐れない大胆なプレーを周囲にも求め続けている。
 あこがれるFWはいないが、イングランドのルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)のプレーが参考になるという。どこか「悪童」のイメージは重なる部分がある。その世界的ストライカーとの対戦は実現するか。ワールドカップ(W杯)でも優勝候補に挙げられる強豪国からゴールを奪えば、チームも失いかけた自信を取り戻せる。

続きを表示

2010年5月28日のニュース