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ジュニ&鄭大世仲直り競弾!川崎F7発堅首

[ 2009年10月26日 06:00 ]

<川崎F・広島>試合後、関塚隆監督の誕生日を祝う川崎Fイレブン

 J1第30節の25日、前節首位の川崎Fが6位の広島に大量7得点で大勝し、首位をキープした。17日の大宮戦で衝突したFWジュニーニョ(32)とFW鄭大世(25)がともに3戦連発となるゴールを決めるなど、前半25分に退場者を出して1人少なくなった広島を相手に容赦なく得点を重ね、リーグ初Vへ一歩前進した。

【試合結果
J1順位表


 シュート29本を浴びせ、ホームで広島に7発爆勝。2得点で首位キープに貢献したジュニーニョは「優勝したい気持ちがチームを強くしている。1人1人の顔が輝いている。みんなタイトルをつかみたい気持ちが試合に出ている」と少しずつ近づく初タイトルへの熱い思いをのぞかせた。

 試合を決めたのは17日の大宮戦でPKキッカーをめぐり衝突したジュニーニョと鄭大世だ。前半18分、FWジュニーニョがゴール右の角度のない位置から右足で決めて先制。同25分に相手選手が1人退場して数的優位に立つと、怒とうの攻撃に打って出る。後半16分に鄭大世が右足で貴重な追加点。2人による3戦連発の競演が大量点をもたらした。

 大宮戦でPKを奪った鄭大世と奪われたジュニーニョ。大宮戦後にはロッカー室で大ゲンカした2人だが、関塚監督が2日間かけて仲裁に入ったことで和解に至った。あわや内紛のアクシデントだったが、チームメートは「FWはあれ(衝突する)くらいの気持ちがないとね」と温かく見守っていた。「ずっと意識していた」という鄭大世は、ゴール直後にジュニーニョに抱きつかれると「スッキリした。吹っ切れました」とようやく笑顔を見せた。

 11月3日にはFC東京とのナビスコ杯決勝を控える。07年にはFC東京戦で7―0と大勝した後のナビスコ杯決勝でG大阪に惜敗し、タイトルを逃した苦い経験がある。試合後、26日に49歳の誕生日を迎える関塚監督にサポーターが用意したケーキをぶつけるなど大いに盛り上がったが、ロッカー室では選手から自然と「浮かれるな」の言葉が上がった。「2年前と違ったところを見せたい」と1得点した中村。ナビスコ杯でまずは1冠をつかみ取り、その先にあるリーグ初優勝へと突き進む。

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2009年10月26日のニュース