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高木Jr弾!U―17日本、ブラジル追いつめた

[ 2009年10月26日 06:00 ]

 若き日本代表が惜しくも金星を逃した。U―17W杯は24日、ナイジェリアで開幕し、2大会連続5度目の出場となった日本は、1次リーグB組の初戦で過去3度優勝のブラジルに2―3で敗れた。MF高木善朗(東京Vユース)、FW杉本健勇(C大阪U―18)のゴールで2度追いついたが、後半ロスタイムのオウンゴールで決勝点を与えた。王者を追いつめながら痛恨の黒星発進となった。

【U―17W杯
試合結果


 悲劇は5分のロスタイムが3分経過したところで起きた。ゴール前に蹴り込まれた相手FKにGK嘉味田が飛び出したが、パンチングでミートしきれず、コースが変わったボールはゴールに吸い込まれた。

 「17歳以下でパーフェクトな選手など存在しない。どの選手も何度かミスを犯す。ミスから学ぶ姿勢を持っていれば、次の勝利につながる失敗だと思う」。池内監督は試合後の会見でそう話したが、王者ブラジル相手に終了直前まで互角の戦いを演じただけに、悔やみきれない敗戦となった。

 敗れはしたものの、この世代が世界でも十分通用することを証明した。元プロ野球・大洋(現横浜)などで活躍した高木豊氏を父に持つMF高木は0―1の前半35分、ゴール中央16メートルから冷静に右隅に押し込んだ。J2東京Vでトップ昇格を果たした2歳年上の兄、FW高木俊幸(18)に負けじと国際舞台で存在感を見せつけ「ブラジル相手でもやれないことはなかった」と胸を張った。1―2の後半39分にはFW杉本がロングボールから抜け出して再び追いつくなど、粘り強さも披露した。内田主将は「前半は相手の圧力に追い込まれることが多かったが、後半はうまくかわして攻撃できた。結果は伴わなかったが十分に戦える自信はついた」と手応えをつかんだ。

 日本は27日にスイス、30日にメキシコと対戦する。1次リーグで2位に入るか、全6組の3位のうちの上位4チームに入れば決勝トーナメント進出となる。「きょうのような戦いを続ければチャンスは十分にある」。才能豊かな集団を率いる池内監督は、選手たちを信じて1次リーグの残り2戦に臨む。

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2009年10月26日のニュース