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怒号、つるし上げ、バス囲み…浦和屈辱ダービー

[ 2009年10月26日 06:00 ]

<浦和・大宮>サポーターのブーイングを背に、がっくりと引き揚げる浦和イレブン。フィンケ監督はどんな表情で選手を迎えるのか…

 【浦和0―3大宮】浦和のフィンケ監督が解任危機に陥った。大宮に0―3で大敗。さいたまダービーでの3点差以上の敗戦は史上初の屈辱となった。

 前半40分にポンテが退場したことを差し引いても言い訳のできない敗戦。埼玉スタジアムでは初となる大ブーイングを浴びた指揮官は「パフォーマンスに不満だったというサポーターのサイン」と肩を落とした。

 試合後は橋本社長がサポーター約100人に呼び出され、約1時間半もつるし上げられた。その間、監督、選手もバスの中で待機し、橋本社長を通してサポーターの要望を伝えられた。バスがスタジアムを出発する際にはサポーターに取り囲まれ約5分間、立ち往生。「フィンケ辞めろ!」などの怒号も飛び交った。

 橋本社長はフィンケ監督の来季去就について「よほどひどい状態にならない限り代えない」としつつも「1年ごとに監督を代えることが悪いとは思わない」とも。今夏に7年ぶりのリーグ7連敗を喫し、11日の天皇杯2回戦では3カテゴリー下の松本山雅FCに完敗。サポーターがバスを取り囲むのは05年11月23日千葉戦以来で、既に“よほどひどい状態”に陥っている。橋本社長は「最後は責任を持って決めます」と話しており、今季限りでの監督退任という決断を下す可能性は高い。

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2009年10月26日のニュース