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ウッチー欠場も…働き過ぎで胃炎が治らない

[ 2009年9月12日 06:00 ]

 鹿島の日本代表DF内田篤人(21)が疲労性胃炎を発症していることが11日、明らかになった。今季は日本代表や鹿島などでの過密日程の影響でおう吐の症状に悩まされてきたが、日本代表のオランダ遠征中に再び発症して9日のガーナ戦を欠場した。内田は岡田ジャパンの不動の右サイドバックとして期待されているが、長期の海外遠征となる来年6月のW杯南アフリカ大会に向け不安を残しそうだ。

 内田が再びおう吐の症状を訴えたのは、日本代表のオランダ遠征中のことだった。日本サッカー協会関係者は「クラブには報告している。またおう吐?まあ…」とフル出場した5日のオランダ戦後に疲労性の胃炎を発症したことを示唆。また、別の関係者も「おう吐がまた始まったみたい。(原因は)疲労と精神的なものだと思う。(治すには)やっぱり休養が一番じゃないか」と説明した。

 日本代表と鹿島の右サイドバックとして多くの試合を消化していくうちに、内田の体には疲労が蓄積されていった。4月22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のSAF(シンガポール)戦で試合中におう吐した際には、内田は「最近、いつもそうだよ」と深刻に受け止めていなかったが、その後も症状は続いた。5月2日の千葉戦を欠場するなど休養をとって一度は回復したが、鎮痛剤の飲み過ぎなどで胃が荒れて再びおう吐するようになった。さらに7月にも症状が現れ、今季は胃炎が“持病”となっていた。

 内田の内臓系の不安は、岡田ジャパンの不安でもある。岡田監督は07年12月に就任した当初、当時19歳だった内田を抜てき。不動の右サイドバックに育て上げてきた。だが、過密日程や遠征のたびに体調不良を起こしていては、来年のW杯では戦力として計算できない。岡田監督の悩みの種がまた一つ増えたことになる。

 12日の川崎F戦に向け内田は「時差ボケ?大丈夫、あっても慣れてるから。先制点を取るとデカいね」と出場する意欲を見せたが、試合前の症状次第では欠場する可能性もある。内田にとっては“持病”の克服が今後への最重要課題となりそうだ。

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2009年9月12日のニュース