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清水、逆転Vに執念「何が何でも勝ちたかった」

[ 2009年9月12日 17:24 ]

清水―大宮 前半4分、こぼれ球を豪快にけり込み、決勝ゴールを決める清水・ヨンセン(左)

 【清水1-0大宮】完封勝利を収めた本拠地で、DF岩下がファンに向かって宣言した。「まだタイトルを狙える。優勝をあきらめていません」。6日にカップ戦敗退が決まったばかりの清水が、悔しさをパワーに変えた。

 ゴールは前半4分の1点だけ。日本代表のオランダ遠征から戻ったばかりの岡崎が左クロスを競り、こぼれ球をヨンセンが決めた。今季8点目のノルウェー人は「ラッキーだった。うまくバウンドに合わせられた」とさらり。だが、この日最大の収穫は、その後の戦いぶりにあった。
 追加点こそ奪えなかったが、集中力を高く保ち続けた。長谷川監督はハーフタイムに「ここからの10試合、全部勝ちきろう」とリーグ戦の逆転優勝を意識させた。疲労困ぱいのエース岡崎が「すいません、動けなくて」の言葉を残して後半9分で退いても、チームは安定感を失わなかった。
 首位を独走する鹿島を追う。これからは内容よりも勝ち点が優先する。「何が何でも勝ちたかった」(長谷川監督)という、執念が詰まった1―0の勝利だった。

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2009年9月12日のニュース