×

62%はあきらめている それでも強気のマラドーナ監督

[ 2009年9月12日 08:09 ]

サッカーW杯南米予選でパラグアイに敗れ、厳しい表情で引き揚げるアルゼンチン代表のマラドーナ監督

 サッカーのW杯南米予選で、国民的英雄マラドーナ監督が率いるアルゼンチンが窮地に立たされている。9日のアウェーでのパラグアイ戦で0―1と敗れ、3連敗。自動的に本大会出場権を獲得できる4位以内から転落し、北中米カリブ海4位とのプレーオフに回る5位に後退した。

 マラドーナ監督は昨年11月に就任。W杯予選は3月のベネズエラ戦から指揮を執るが、2勝4敗と黒星が先行する。国内では英雄監督解任を求める声も多く、AP電によると、10日付の地元紙は「マラドーナは監督として生まれていないことを劇的に示した」と批判。あるインターネット調査では、62%がアルゼンチンはW杯出場を逃すと答えている。
 W杯で2度の優勝を誇るアルゼンチンがプレーオフに回るとなれば、1994年米国大会予選以来。当時は現役選手としてチームの危機を救ったマラドーナ監督は、DPA電で「93年、われわれはプレーオフでW杯出場を決めた。それで誰か死んだかい?」と語り、強気な姿勢を崩さない。「15歳の時から批判と戦ってきている。わたしはあきらめない」と、監督続行に意欲を示した。
 残り試合は2。この窮地からはい上がれるのか、それとも70年メキシコ大会以来10大会ぶりにのW杯出場を逃すのか。マラドーナ監督の正念場だ。(共同)

続きを表示

2009年9月12日のニュース