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古巣で再出発!反町氏が湘南監督就任

[ 2008年12月12日 06:00 ]

 8月の北京五輪で指揮を振った反町康治氏(44)が来季、J2湘南の監督に就任することが11日、発表された。現役時代の94~97年に平塚(現湘南)に在籍しており、12年ぶりの古巣復帰となる。北京五輪では1次リーグ3戦全敗に終わったが、クラブ側は03年に新潟をJ1昇格に導いた手腕や若手育成能力を高く評価。11年ぶりのJ1復帰を反町氏に託した。

 惨敗に終わった北京五輪から約4カ月。反町氏が来季、J2湘南の監督として再出発することが決まった。「J1昇格に向けて、自分の持てる力を最大限に出して頑張りたい」。96年アトランタ五輪を指揮した西野朗氏(現G大阪監督)は97年に柏、04年アトランタ五輪監督の山本昌邦氏(現解説者)は04年11月に磐田の監督に就任しており、五輪監督が直後のキャリアでJ2クラブを指揮するのは異例だ。

 当初は反町監督もJ1での現場復帰を熱望。柏など複数クラブから興味を示されたが、正式オファーには至らなかった。北京五輪で史上初の勝ち点0での1次リーグ敗退を喫したことや、オーバーエージ枠の問題で各クラブから不信感を持たれたことも就職活動に影響したとみられ「仕事がない。ハローワークに行かないと」と自虐的に話したこともあった。

 J2湘南は今季、終盤までJ1昇格争いを演じながら5位で終戦。菅野将晃監督の今季限りでの退任が決まっていた。DF三田やFW梅田ら実力あるベテランとの契約を更新せず、来季は若手を中心に巻き返しを期す方針。ブラジル人監督も候補に挙げていたが、若い五輪代表を指揮してきた反町監督が適任であると判断した。

 03年に新潟をJ1昇格に導いた実績のある反町監督にとってJ2は指導者としての原点。目標である将来のA代表監督就任に向けて、古巣で再スタートする。

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2008年12月12日のニュース