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浦和 乱闘、暴力、出場停止…負の連鎖止まらず

[ 2008年11月30日 06:00 ]

言い争った浦和の都築(左)とエスクデロは話し合う

 【浦和0―1G大阪】浦和に前代未聞の“事件”がぼっ発した。G大阪に敗れ、優勝の可能性が消滅。その瞬間、場内は修羅場と化した。鬼の形相のGK都築と、FWエスクデロがつかみ合い、殴り合い寸前に発展。観客も騒然となった。「意見の食い違い。試合後で熱くなってしまった」とエスクデロ。周囲の制止で事態は収拾されたが、末期的なチーム状態を象徴する醜態だった。

 その後、両者はロッカー室で“和解”したが、そもそもの引き金はふがいない試合内容だった。前半は数的優位を生かせず、後半はエジミウソンが相手DF中沢の“挑発”に乗った暴力行為で一発退場。その判定に抗議した闘莉王が警告を受け次節は出場停止。さらに田中達も右足首痛、左太腿痛を再発と、負の連鎖は止まらなかった。
 来季から強化部門トップに就任する信藤健仁氏、監督候補フィンケ氏が見守る中での失態。藤口社長は「頭が真っ白」と顔面そう白だった。暫定順位を5位に下げ、30日の2位・名古屋の結果次第では来季ACL出場も絶望的となる。国際戦用ユニホームは消滅し、スポンサー収入の激減も免れない状況。闘莉王は「今のレッズはこれくらいの力。ゼロから始めるのも、いい薬だろう」と言った。最終戦を待たずに、浦和の08年が終わろうとしている。

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2008年11月30日のニュース